- じゃがいもとトマトは何科の植物?
- 分類の根拠やアレルギーとの関係とは?
私達の日常生活の中でよく食卓にも並ぶじゃがいもとトマトは、何科の植物に該当するかご存知ですか?
じゃがいもとトマトだなんて、何だか共通する部分がなさそうに感じますよね。
ここでは、じゃがいもとトマトが何科の植物で、かつ、その分類となる根拠やアレルギーの関係について解説したいと思います。
じゃがいもとトマトは何科の植物?

じゃがいもとトマトは実はナス科の植物なんです。
ナス科には色々な野菜があり、基本は暑さに強くて寒さに弱い野菜が多いことから、夏が旬となる野菜が多いです。
ナス科の野菜にじゃがいもとトマトが入っているのは何だか意外ですよね。また、じゃがいもの花はナスにそっくりなんですよ!
トマトはナス科の野菜
夏野菜の代表とも言える野菜のひとつである「トマト」は、その種類がとても多く、最近は甘いフルーツトマトという銘柄でたくさんの品種が販売されています。
サラダやお弁当の彩りにもとても重宝され、甘い実であることが多いです。また、家庭菜園でトマトを栽培するという方も増えてきました。

トマトの赤い色は、実は「リコピン」と呼ばれる成分が含まれていることを示しています。
これは、カルテノイドのひとつとなるリコピンや、強い抗酸化作用を持っている為、現在注目を集めている成分です。
そして、私達の日常生活の中でも、食卓には頻繁にトマトが並ぶというご家庭も多いと思います。トマトは、もとはペルーやエクアドルといった南アメリカを原産とする植物です。
トマトは生野菜としてそのまま食べるのも良し、火を通してパスタに使用することもできます。トマトは比較的どんな料理にも相性抜群の野菜であると言えます。
トマトにはビタミンCやリコピンが含まれる
トマトは緑黄色野菜となり、ビタミンCやカリウム、また、リコピンやβカロテンといったような栄養成分をたっぷりとバランス良く含んでいます。
また、ビタミンCには、風邪を予防する効果の他、美肌効果を期待することができます。水と一緒に摂取すると、身体の中の余分な塩分を排出してくれるカリウムが含まれており、高血圧予防にもなります。
トマトの赤い成分おリコピンには、抗酸化作用がビタミンEと比較しても100倍もの効果があることで知られています。その為、動脈硬化など、生活習慣病を予防する効果が期待できると言われているのです。
リコピンは、シミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を抑え、美白効果やアンチェイジング効果を期待することができます。このように、トマトには身体に良い作用をもたらす栄養素が豊富に含まれていることが分かります。
トマトの栄養素

トマトには、活性酸素を減らす働きのあるリコピンが豊富に含まれています。
また、脂肪燃焼効果のあるリノール酸を含み、この成分を摂取することで、肝臓で脂肪燃焼に効果的に作用するたんぱく質を多く作り、血糖値を低下させる作用があるのです。
じゃがいもはナス科の野菜

じゃがいもがナス科の野菜であるということがとても意外なことに感じますね。
じゃがいもは南米で誕生し、スペイン人によってヨーロッパに持ち込まれました。日本でじゃがいもが栽培され始めたのは明治以降から大正にかけてになるそうです。
じゃがいもは、色んな料理に重宝されるほど使い道のある野菜であったことで、日本のみならず、世界中の人々に食べられている食材となります。
じゃがいもには、ビタミンCやビタミンB1、カリウム、マグネシウムといった栄養素がバランス良く豊富に含まれています。
また、じゃがいもの糖質を摂取した後は、その半分はエネルギーに使用され、半分は体脂肪として蓄えられることになります。
じゃがいもの原産地はアンデス山脈と言われており、カレーライスや肉じゃがといったような定番料理に変身する食材として知られています。
じゃがいもは炭水化物の一種

じゃがいもは一般的には野菜として認識されています。
しかし、実際には、ごはんやパンと同じく、私達の身体を動かすエネルギーとなる炭水化物の一種として扱われています。
また、いも類は炭水化物というイメージも強いという方が圧倒的に多いと思いますが、実は多くの食物繊維も含まれている為、お通じも良くなるんです。
食物繊維が豊富に含まれている為、腸内の不要物を身体の外に排出させる作用もある為、じゃがいもを摂取することは、身体にとても良い作用をもたらすことになるのです。
じゃがいもの栄養素

じゃがいもには豊富なビタミンCが含まれています。
じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに包まれていることから、調理しても壊れにくい性質を持っています。
他にもカリウムが豊富に含まれており、このカリウムが身体の中の余分な塩分を体外に排出してくれる作用がある為、高血圧予防に効果的です。
また、葉酸も含まれており、心臓病やがんなどの予防効果につながると言われています。
トマトとじゃがいものアレルギーとの関係
どれくらいの方がアレルギーに対する知識を身に付けているかは分かりませんが、トマトやじゃがいもは、ナス科の野菜でもあります。
また、アレルギー対象の野菜としても代表的であると言われています。
毒性が高い
実際には、アレルギーがあると言われていますが、健康体の方が摂取する分については特に大きな問題はありません。
しかし、アレルギーを持つ方が摂取すると、とても辛い症状を引き起こす可能性が高い為、注意が必要です。
関節炎が起こる

ナスやトマトには、毒性もあると言われています。
食べ過ぎることで、健康体の方でも関節炎が起こることもあります。
ナス科の野菜には「レクチン」が含まれる

ナス科の野菜にもレクチンが含まれています。
レクチンには、ストレスや不摂生が原因による消化器官に穴があいてしまうリーキーガッチといった症状を引き起こす危険性があると言われている為、アレルギーを持っている方は摂取を避けなければなりません。
また、トマトには、レクチンが含まれている為、生で食べすぎるとレクチンが血液に入り込みやすく、リーキーガットを起こしてしまう方もいます。しかし、全てが問題となることはありません。
とは言え、自身がアレルギー体質ではないとは言え、生のままで食べすぎない方が良いとされています。
身体の中で悪循環が起こる

トマトに含まれるグリコアルカロイドは、免疫系を活性化する作用があります。
ただし、そもそもアレルギー体質の方にとっては、腸からたんぱく質が血液に漏れ、抗体を作ろうとアレルギー症状に変化してしまうのです。その為、摂取する場合は注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?トマトとじゃがいもが何科の野菜となるか、また、アレルギーとの関係について解説しました。
もともとアレルギーを持つ方は、ナス科の野菜を避けた方が良いですね。
アレルギーを持っていないという方であればそこまで心配することはありませんが、個人的にも、生でトマトを過剰摂取し過ぎない方が良いと感じました。
それでも、トマトやじゃがいもには必要となる栄養素がたっぷりと含まれているので、毎日の食生活の中にはぜひ取り入れたいものです。あくまでアレルギーを持つ方以外の話になりますが。
しかし、アレルギーを持たないからと言って、あまりにも生で摂取し過ぎることでアレルギーを誘発してしまう可能性もゼロではないので、いずれにしても注意が必要です。
ナス科野菜の摂取については、まず自身の体調を観察して摂取するようにしましょう。
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