• 入院食について知ろう!
  • 点滴から得られる栄養とカロリー
  • 一週間入院食と点滴で何キロ痩せる?
  • 最近の入院食は美味しくなってる?

病院に入院した事がある方の中では、実はなかなか「あるある」の内容と表現できる内容かも知れませんが、入院することで自身の「体型」が個人差はあるものの意外と変わるものなのです。

筆者の周りにいる友達や、親戚などでで入院した経験(現在全国的には高騰する医療費の問題から入院そのものが短くなる、という傾向はあるものの、やはり成人病などの大きな疾病は勿論、骨折等の外傷ならば、当然、割と長く入院するということがあります)がある方は圧倒的に『入院前より痩せた!』という方が多いものです。

 

女性なら嬉しいかも知れませんが、男性であれば筋肉質な体型を目指すことも多いと思いますので、個人によってその受け取り方は多様かと思います。

 

勿論、入院した場合における体の状態や体質によって、どの様な痩せ方をするか内容は大きく変わってくると言えるでしょう。

 

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しかし、これを聞いてあなたは不思議に思いませんか?

 

入院からほんの少し前において健常者であり毎日3食だったものが、その頃と同じように入院食3食をしっかり食べて、さらに点滴を打たれるとむしろ逆に太ってしまいそうな気もするんですが。。。

 

そもそも、病院で出される食事のカロリーや、点滴一回のカロリーは、いったいどれ程あるのでしょうか?

                                             

今回の記事では、入院食と点滴のカロリーや、摂取出来る栄養、そして入院して痩せる人と太る人の違いなどについて詳しく書いていきます。

 

いつ訪れるや知り得ない『入院』について、皆さんが考える良い結果になれば良いと思います。

 

入院経験者も未経験者もこの内容をご覧いただいて「へえ~」と思えるような驚きや発見が有れば嬉しく思います。

 

また、おまけで、最近の入院食事情などについても紹介していきたいと思いますのでお楽しみに♪

 

入院経験が無い方でも、入院することになってしまった場合に役立つ内容になっているので、ぜひとも最後までお楽しみ下さい!

 

入院食について知ろう!

 

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病院で出される食事は、様々な種類がある事を知っていましたか?

 

大体約60食種の175パターンはあるとされていて、それを大きく分けると「一般食」と「特別治療食」の二つに分類されます。

 

一般食と特別治療食の違いとは

一般食と特別治療食の違いは下記の通りです。

 

一般食

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食事内容に制限が課されていない食事の事を言います。

 

厚生労働省の「日本人の食事摂取基」に基づき、患者の年齢・性別・体格に合わせた食事を提供します。

 

特別治療食

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患者の症状に基づき、必要な栄養量が計算された食事です。

 

病気の治療に直接関与する食事で、個々の容態に応じて食事の形態や栄養バランスを調整します。

 

食事の形態も約6種類に分かれています。

 

特別治療食の形態とは
  • 一口大
  • 一口大とろみ
  • 串刺し食
  • 付加食
  • 禁止食
  • 嚥下食

このような種類があります。

 

一口大

食べやすいように食材が一口大にカットされています。

 

一口大とろみ

一口大に切られた食材にとろみが加わって、スムーズに飲み込みやすいようになっています。

 

串刺し食

寝たきりのまま起き上がれない方が、負担無く食べやすいように全て串刺しになっています。

 

付加食

食欲が無い、もしくは栄養不足の方の為に「栄養補助飲料やゼリー」が出されます。

 

禁止食

食物アレルギーや食欲低下している方などが食べれない物は除いて出されます。

 

嚥下食

神経疾患や手術後などで食べ物や飲み物を飲み込む機能が低下している方向けに、ミキサーにかけたり、刻んだりして飲み込みやすいようにして出されます。

 

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このように、入院食と言っても全員が同じ食べ物を提供されるワケではありません。

 

そのため、摂取するカロリーや栄養には多少の誤差は出てきます。

 

では、次の項目では気になる入院食の栄養バランスと摂取カロリーについて見てみましょう。

 

入院食の栄養バランスと摂取カロリー

入院食の栄養バランスは、入院されている患者さんの病気に応じて適正な栄養を取り入れて病気の治療がスムーズに行えるよう、病気が悪化もしくは治療の妨げにならないように考えられ作られています。

 

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食事内容は主食・主菜・副菜が必ず揃えられていて、量や質共にきっちりバランス良く出されます。

 

それにプラス、乳製品やフルーツなども一緒に出されるので、三食食べる事で体に必要な栄養は全て摂る事が出来るのです。

 

時間栄養学的に見ると、三食の食事量は3・3・4の比率で食べるのが最も体に良いとされていて、実際に病院内の食事はこの比率が守られている事が多いです。

 

徹底した食事時間も、消化時間や基礎代謝が上がりやすい時間を考えて決められています。

 

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摂取カロリーは一般食・特別治療食共に、1400kcal~2000kcalとされています。

 

例外としては、糖尿病・肥満症・脂質異常症の方に限っては、800kcal~2000kcalです。

 

基本的に入院していると、通常より動く事も少なくなるので、平均摂取カロリーよりも少なくなっています。

 

入院食は太るような食事では無くヘルシーでバランスが整えられているので、1週間入院食を食べ続けていると、私生活の中で食べ過ぎによる肥満体型だった方は痩せる事もあります!

 

それは、不健康な痩せ方では無く本来の自分に合った体重に体が戻っていってるだけなので心配する必要はありません。

 

点滴から得られる栄養とカロリー

入院 痩せる 理由

点滴から栄養補給する場合、どのような栄養とどのくらいのカロリーがあるのでしょうか?

 

点滴で栄養補給する場合の2つの種類とは

 

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点滴で栄養補給する際は、「末梢静脈栄養」と「中心静脈栄養」の二種類があります。

 

末梢静脈栄養(PPN)

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食べられない期間が1週間~10日続くと打たれます。

 

主に、水分電解質の補給で、末梢静脈を通して糖質・アミノ酸・脂肪などを投与していき、体タンパクを制御する働きがあります。

 

TPNよりも手技や管理が簡単で危険性も低い事から比較的よく打たれる点滴です。

 

しかし、カロリー制限があるので人によっては補給されるエネルギーが十分と感じない場合もあります。

 

中心静脈栄養(TPN)

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食べられない期間が1週間以上続くと打たれます。

 

ほとんど栄養失調状態にも関わらず一切口から食べる事が出来ない方を対象に、高エネルギーを投与する時に用いられます。

 

高エネルギーを体に流し込むので、全然体に栄養が足りていない方には効果抜群です。

 

但し、高エネルギーなので24時間掛けてゆっくり投与していきます。

 

摂取カロリーは、末梢静脈栄養は上限1000kcalで、中心静脈栄養は性別・年齢などに合わせて一日に必要な分のカロリーを計算されて投与されます。

 

あくまで点滴は栄養失調に陥らない為に打つので、ずっと飲み食いせずに点滴だけの生活を続けていると痩せます。

 

ただ、点滴も必要以上の量を投与し続ければ太るかも知れませんが、病院では必要量以上の点滴を打つことはありません。

 

一週間入院食と点滴で何キロ痩せる?

 

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結論から言いますと、こればかりは体の具合や体質などがあるので、正確に何キロ痩せるとは言えません。

 

入院経験者で入院食と点滴のみで生活して、2~3㎏痩せたと言う方もいますし、もっと体重が落ちたと言う方もいます。

 

個人的に言わせてもらうと、恐らく元々痩せ体質の方は入院食と点滴だけ(一切間食無し)になると、たったの一週間でも結構体重が落ちる方もいると思います。

 

逆に、痩せにくい体質の方は体重が変わらないか、少し太る方もいるのではないかと思います。

 

あとは、ガンなどの病気だと食べても食べてもがん細胞が栄養を吸収してしまい体に栄養が行き渡らないので、痩せてしまいます。

 

ただ大きな病気で入院していない限り、上記にまとめている入院食と点滴の栄養バランスとカロリーを摂取していれば、痩せたり太ったりする以前に健康的な体になる事は間違いなしです!

 

入院食と点滴だけで痩せない人の特徴

 短期・長期入院関係無く、間食していないのに入院食と点滴だけで痩せない方もいます。

 

肝臓や腎臓の機能低下が原因の場合

つぎのような病気が原因で入院されている方は、そもそも痩せにくくなっています。

 

痩せにくいといわれている病気
  • 甲状腺機能低下症
  • 低体温症
  • ストレス
  • 副腎疲労
  • 肝臓や腎臓の機能低下

 

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これらの症状を持つ方は基礎代謝が下がっていて、例えカロリーを抑えようとも体重が増えてしまう事もあるのです。

 

特に、肝臓や腎臓は体の臓器の中で一番エネルギー代謝大きいと言われているので、この辺りの臓器が弱ってしまうと太りやすくなります。

 

筋肉量の低下などによる場合

次に原因として考えられるのは、筋肉量の低下・腸内環境の悪化・睡眠不足です。

 

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体に筋肉量が足りないと基礎代謝が落ちて脂肪が付きやすい体質になります。

 

そして、腸内環境の悪化は腸内代謝が落ちて、食べたものを上手に消化出来ず便秘を引き起こし脂肪が溜まりやすくなります。

 

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さらに、睡眠不足も同様に代謝が落ちてしまうので、痩せにくい体を作ってしまいます。

 

入院食と点滴だけなのに、まったく痩せなくて、むしろ太ってしまった方はこのような事が関係しているのです。

 

ストレッチやマッサージやウォーキングをして筋肉量を落とさないようにして、基礎代謝を下げないようにしてみて下さい。

 

最近の入院食は美味しくなってる?

 最後は、最近の入院食事情についてお話ししたいと思います。

 

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昔の入院食というと、美味しくないというイメージでした。

 

似たり寄ったりの代わり映えの無い食事で、「料理が冷たい!」「味がしない!」と声が多く、そのためこのようなイメージが定着してしまったのでしょう。

 

その結果、入院食が不味い事によって患者さんが食べない事から治療が思うように進められなかったり、病気の悪化を妨げる働きが出来ないという問題が起こっていました。

 

しかし、入院食も美味しくなければいけない!という考えから、病院側が日々工夫とアイデアを出し合い昔のとは見違えるほど美味しくなっているのです☆

 

入院食を美味しくするためにされた工夫とは
  • 患者の状態合わせて食べ方を変えてみる
    ※上記の『入院食について知ろう!』を参照
  • 薄味の中にも美味しさを引き出すような調理方法を取り入る
  • 季節ごとに旬の味を味わえる豪華なメニューを付け加えてみる

病院側もこれらのような工夫をして試行錯誤したことでしょう。

 

また、改善に改善を重ね『病院食レシピ』なんて名前が付く本まで発売されています!

 

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患者さんが『見て楽しい食べて美味しい』をモットーに様々な病院が努力を行った結果、現在では入院食は美味しいに変わりつつあるのです♪

 

入院食には様々なルールがあり、そのルールを守りながら美味しい料理を作るのには凄く手間が掛かるので大変な事なんですが、ここまで美味しく進化したのは凄い事ですよね!

 

病気を早く治すには、やはり『食』が大事になってくるので、これからもっと改善されていく事を期待したいですね。

 

まとめ

今回は、入院食と点滴についてと一週間で何キロ痩せるのか?という疑問を紹介しましたが如何でしたでしょうか?

 

入院食は栄養バランスが良く健康的な食事で、尚且つダイエットにも向いている食事メニューなので興味がある方は私生活に取り入れてみても良いと思います!

 

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基本的に入院食は薄味でさっぱりした仕上がりになる料理が多いので、高齢者の方などにもオススメの食事ですよ。

 

食欲が低下ぎみの方などでも食べやすいような病院食ならではのアレンジ方法もあります。

 

近年では入院食事情についてインターネット上に沢山の情報がありますので、気になる方はチェックしてみて下さいね。

 

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