母乳の甘さが太る原因になるのか?

産まれたての赤ちゃんの体は非常にデリケートなので、心配事が沢山ありますよね。

特に、ほとんどの方が母乳育児についての悩みを持っていると言われています。

母乳は赤ちゃんの体に直接関係してくるので、ママさん達の間では必ず話題になる事です。

 

中でも、「母乳が甘いことで赤ちゃんが太るのではないか?」「母乳にアレルギー反応を起こし湿疹が出る事はないのか?」などの疑問は必ず誰しもが一度は考えます。

 

子育て経験がある方ならある程度の知識はありますが、新米ママさんにとっては全てが不安に思っちゃうんですよね。

 

今回の記事の内容は、母乳が与える赤ちゃんへの影響を詳しく解説していこうと思います。

 

現在進行形で悩んでいるママさんの役に立てると思うので、最後までご覧くださいね☆

 

母乳の甘さが太る原因になるのか?

https://www.youtube.com/watch?v=oDvucx6jCy8

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 昔は、母乳を良く飲む赤ちゃんは太るとか母乳が甘いと肥満体質になりやすいと言われてましたが、実際はまったく関係ないんです。

 

そもそも、赤ちゃんが太るという事は有り得ない事で、体内にある水分でぷっくらしているだけであって脂肪ではありません。

 

赤ちゃんが母乳を飲む理由は、お腹を満たすだけでなく免疫力や臓器の働きを活性化させる為でもあるので、しっかり摂り込んだカロリーは消費出来ているんですよ♪

 

母乳は赤ちゃんだけでなく、
ママにもメリットがある

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WHO(世界保健機構)の専門家は、『母乳育児で育った子は、ミルク育児で育った子より太りにくい傾向にある。』という研究結果を発表しています。

 

具体的に説明すると、母乳育児の子供は新陳代謝が良く免疫力も高めで健康体である事が多く、母乳育児を受けていない赤ちゃんと比べると肥満になる確率が22%も低くなると言われています。(※個人差はあります。)

 

そして、母乳に含まれる栄養素が腸の働きを強くするので、新生児が下痢を起こして死亡する確率も低くなるとされています。

 

さらに、WHOは『母乳は15gもあれば一日~二日分の栄養を摂取出来る。』と言っています。

 

なので、母乳だけじゃ栄養が補えていないんじゃないか?と不安になる必要はありません。

 

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母乳の出が悪いと思っても、赤ちゃんからすれば十分な量なんです!

 

母乳育児は、免疫力向上の他にも太りにくい体作りが出来るのです♪

 

そして少し余談ですが、母乳育児を行っているママさんはカロリーを消費するスピードが速いので、ママさん自身も自然にダイエットしている事になるんです。

 

さらに、母乳を与えている間はママさんも赤ちゃんも幸せホルモンが出ているんだそうですよ。

 

母乳育児で標準体重を超えてしまうのは?

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さて、母乳育児なのに、赤ちゃんが標準体重を大幅に超えてしまう事がありますが、それは何故でしょうか?

 

これには、ママさんのある行動が関係しているのです!

 

母乳の出が悪いなどの理由からミルクを与えるママさんもいると思いますが、上記にも書いたように赤ちゃんは母乳を15g飲むだけで栄養はたっぷり摂れています。

 

赤ちゃんの満腹中枢は未発達なので与えられた分は全て飲み干してしまうんです。

 

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その為、必要以上の栄養を摂りすぎて太る事に繋がってしまいます。

 

不思議な事に母乳の場合は、赤ちゃんが必要な分だけ飲むよう調整出来るようになっているのです☆

 

ちなみにですが、ミルクだと太りやすいのは赤ちゃんが飲む量を調整出来ない以外にも、母乳よりも高タンパクで栄養が豊富にあり、炭水化物や脂質も多く含まれている事にあります。

 

そして、母乳に含まれている酵素がミルクには無いので便が出にくいのも原因とされています。

 

ただ、母乳もミルクも体の発達に関してはどちらも同じで問題ありません!

 

どうしても母乳が出にくいなどの理由が無い限り、母乳育児かミルク育児かハッキリ決めて、混合育児はしない方が良いです。

 

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母乳とミルクどちらも飲んでいると、栄養を摂りすぎてしまう事になります。

 

ここまで読んでみて母乳の甘さは太る原因に繋がらないという事がお分かり頂けたかと思いますが、「まだ納得いかない!」という方の為に、次の項目ではカロリーに注目してみましょう!

 

母乳のカロリー

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母乳のカロリーは、100mlあたり約65~70キロカロリーとされています。

 

成分で割り出すと、乳糖や脂質も入っているのですが微々たるもので、ほとんどがビタミンやミネラルなので、母乳を飲んだところで太る要素が無いという事です。

 

赤ちゃんが一日に必要な摂取カロリー・量・回数は下記の通りです。

 

赤ちゃんが一日に必要な摂取カロリーとは
  • 6ヵ月以下:600キロカロリー
  • 6ヵ月~12ヵ月:750キロカロリー

つづいて、平均摂取量です。

 

赤ちゃんが一日に必要な平均摂取量とは
  • 新生児:30ml~50ml
  • 生後一週間:70ml~80ml
  • 生後一ヵ月:100ml~120ml
  • 生後六か月:120ml~200ml

では、赤ちゃんが一日に必要な平均回数はどれくらいでしょうか?

 

赤ちゃんが一日に必要な平均回数とは
  • 新生児~二カ月:10回/30分~1時間おき
  • 生後三ヵ月~四ヵ月:6回~8回/1時間~2時間おき
  • 生後五ヵ月~六ヵ月:5回~6回/4時間おき
  • 離乳食開始後(一食の場合):5回~6回/個人差あり

と、これらのようになっています。

 

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計算法としては、(赤ちゃんの体重×150~160ml=一日に必要な摂取量)となります。

 

回数に限っては、赤ちゃんが一回に飲む量によって変わってきます。

 

一日の摂取カロリーも足りていて十分な量の母乳を飲んだはずなのに泣いたりぐずったりしている場合は、お腹が空いてる以外の理由が隠されている事がほとんどです。

 

まず、おむつが汚れていたり体の不調や寝たいのに眠れないなどの不快感を訴えている場合です。

 

勿論、赤ちゃんは言葉で訴える事が出来ないので、お腹は満足しているけど他に何か嫌な事がある時に泣いて訴えてきます。

 

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もう一つは、ママに側に居て欲しくて甘えている場合もあります。

 

ただ口が寂しくておっぱいを咥えていたかったり、抱っこしていて欲しくて泣く時もあります。

 

このような理由で泣いてぐずっている場合は、おっぱいを差し出しても拒否する素振りを見せると思うので、「母乳があまり出ないからか?ミルクの方が美味しいからか?」と不安にならず、ただ優しく抱きしめて落ち着かせてあげて下さい♪

 

おしゃぶりを咥えさせてあげるのも、赤ちゃんを落ち着かせて安心させる一つの手です☆

 

最近では、母乳が足りないと思い込み追加でミルクなどをあげてしまって、必要以上のカロリーを摂取させてしまい、平均体重を上回っている赤ちゃんが増えてきているようです…。

 

母乳もしくはミルクを追加であげた方が良いのか迷った時は、一日20g~30gづつ体重が増えていて尿も6回以上出ているかどうかに注目して下さい!

 

この条件がクリア出来ていれば、一応お腹は十分満たされているので大丈夫ですよ!

 

母乳の甘さと湿疹の関係性

 

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ほとんどの赤ちゃんが経験する「乳児湿疹」というものがあります。

 

赤ちゃんの湿疹のタイプとは

新生児ニキビ

脂漏性湿疹

乾燥性湿疹

汗疹性湿疹

赤ちゃんの湿疹のタイプは、大きく分けるとこれらのようになります。

 

赤ちゃんの体を清潔に保って、服やオムツの素材を変えてみても中々治らないと頭を抱えているママさんも結構多いようですね。

 

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乳児湿疹に関しては色々な説があり、元々の赤ちゃんの体質や母乳の質が悪いと起こるなどと言われています。

 

しかし、実際の所はどうなんでしょうか?

 

ほとんどのママさんが気になっている乳児湿疹について詳しく見ていきましょう☆

 

乳児湿疹の原因や解決法

乳児湿疹の症状と原因と解決法を種類別に説明しますね!

 

新生児ニキビ

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主にほっぺたやおでこなどの皮脂が出やすい所を中心に症状が現れやすいのが特徴で、新生児の赤ちゃんには、比較的よく見られる症状です。

 

新生児ニキビの症状と原因
  • 症状
    名前の通りニキビのようなものが出来て、大人ニキビとそれ程変わりはない

  • 原因
    お腹の中にいた時に母親からもらったホルモンの影響
    寝具や肌着が汚れている事が考えられる

赤ちゃんは、意外と泣いたり眠ったりしていると体力を使って沢山汗をかいている事が多いので、肌に触れるものは汚れやすいのです。

 

新生児ニキビの解決法
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とにかく、赤ちゃんの肌に触れるものを清潔に保つ事です。

 

清潔に保っているうちに自然と綺麗に治るので、それほど心配する事はありません。

 

大人ニキビのように、ニキビ跡が残るような事もありませんので安心して下さい。

 

あまりにも酷い場合はニキビ以外の症状も考えられるので、医師に相談してみるといいでしょう。

 

脂漏性湿疹

主に、脂漏性湿疹の症状が出始めるのは、生後四か月くらいとされています。

 

脂漏性湿疹の症状と原因
  • 症状
    赤い発疹やかさぶたが出来る
  • できやすい部位
    顔・頭皮・耳・髪の生え際などの皮脂が出やすいところ
  • 原因
    皮脂分泌が盛んに行われるため

この時期の赤ちゃんは、ホルモンの影響を受けやすく皮脂分泌が盛んに行われるのが原因と言われています。

 

やはり、赤ちゃんのホルモン形成には母乳の質も関係してくるので、母親の食生活や体調も症状を起こす原因の一つと言えるでしょう。

 

脂漏性湿疹の解決法

かさぶたを無理矢理剥がすのは新たな肌トラブルに繋がりかねないので、入浴時には優しく撫でるように洗ってあげてください。

 

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入浴後は、ワセリンやオリーブオイルを塗るのが良いとされています。

 

お風呂上りはいつも以上に乾燥しやすいので、保湿を徹底して下さい♪

 

乾燥性湿疹

乾燥性湿疹は、赤ちゃんの肌が柔らかくデリケートな為、症状が軽いうちに対処しないと重症化する事もあります。

 

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また、乾燥性湿疹が起こりやすいのは、生後3ヵ月~6ヵ月以降です。

 

乾燥性湿疹の症状と原因
  • 症状
    肌荒れを起こし肌が粉を吹いたようにカサカサになる
  • 原因
    乾燥など

大人でもそうですが、季節の変わり目やエアコンの影響で空気が乾燥して肌荒れを起こしやすくなります。

 

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大人の肌はある程度耐えられるのですが、赤ちゃんの肌は薄く外的刺激に弱いので炎症を起こしやすい傾向にあるのです。

 

そして、この時期になると一気に皮脂分泌が減少して水分量が減ってしまう事も関係しています。

 

乾燥性湿疹の解決法
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とにかく、肌の保湿をしっかりとする事です!

 

赤ちゃん専用のローションやクリームなどが販売されているので、そちらを使うと良いでしょう。

 

大体一日に二回の目安で、特にお風呂上りは念入りに保湿してあげると良いですよ☆

 

注意点としては、肌になるべく刺激を与えないように優しく撫でるように塗りこんであげる事です。

 

汗疹性湿疹

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汗疹性湿疹は、いわゆる汗腺に汗が詰まって皮膚炎を起こす「あせも」の事です。

 

生後時期関係なく、ほとんどの赤ちゃんがなりやすい湿疹です。

 

汗疹性湿疹の症状と原因
  • 症状
    体中に痒みや痛みを伴う赤いブツブツが出来る
    白い水ぶくれのようなものが出来る
  • できやすい部位
    汗の溜まりやすいところ
    脇の下や股の間、背中、首元など
  • 原因
    たくさん汗をかくことにより、汗や垢で汗腺が詰まりやすいため

赤ちゃんは、汗をかきやすく、部屋の温度と体温が合っていないだけで簡単にこの症状を引き起こしてしまいます。

 

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つまり、代謝が活発なので、ちょっと暑いと感じただけで大量に汗をかいてしまうのです。

 

大人と比べて赤ちゃんは、単位面積当たりの汗腺数が多く、密度が高い事が原因とされています。

 

汗疹性湿疹の解決法

こまめに汗をかいていないか、部屋の温度は暑すぎないか、厚着させ過ぎていないかなどの確認をして、温度調整をしてあげる必要があります。

 

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そして、もし汗をかいている箇所があるなら、ぬるま湯に付けたタオルで拭いてあげるのも良いでしょう。

 

他には、肌の保湿を徹底してあげる事も改善に繋がるので試してみて下さい。

 

それでも改善せず重症化するようでしたら、病院に行って相談してみましょう。

 

乳児湿疹は赤ちゃんの体の変化から起こるもの

乳児湿疹についてはよく分かりましたか?

 

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ほとんどの湿疹は赤ちゃんの体の変化から起こるものでしたね。

 

でも中には、母乳の質が関係して起こる湿疹がある事も事実なので、ママさんも食事や体調管理を気を付けるようにしましょう♪

 

でも、神経質に考えすぎる事はありませんよ。

 

赤ちゃんの体を思うばかりに、ママさん自身がストレスを溜めてしまうと元も子もありません。

 

ママさんが愛情を持ってお世話をしてあげる事が、赤ちゃんの生命力を育む一番の源なんです♪

 

まとめ

最後まで読んで頂き有難うございます。

 

今回の記事では母乳の甘さが肥満に繋がるのかと、皮膚トラブルについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

 

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あくまで一般的な知識なので、全ての赤ちゃんに当てはまるとは言い切れないという事をご承知下さい。

 

しかし、昔も今も子供を持つママさんにとって母乳についての悩みは尽きませんね。

 

色々な情報があり人によって意見も違ってくるので、正直どれが正解とは言い切れません。

 

赤ちゃんの体質や性格などもそれぞれなので、その子に合うやり方が一番良いと思います☆

 

ママさん自身が健康で幸せにしていれば、赤ちゃんも影響されて元気に育つ事は間違い無しです!

 

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