- 鯉のぼりって何歳まであげるものかしら?
- 決まった年齢はあるの?
五月の青空に泳ぐ鯉のぼりは見る人の心も晴れ晴れさせますが、果たして子供が何歳まで出しているのでしょうか?
女の子のお雛様ならお嫁に行くまで毎年飾っておく家が多いと思いますが、鯉のぼりはどうなのでしょうか?
今回は鯉のぼりを子供が何歳まであげるか、その出す時期などについてご紹介します。

都会ではあまり見かけないからよくわからないね。。。
鯉のぼりをあげる年齢

小学生ぐらいまで?
大空に気持ち良さげに泳いでいる鯉のぼりを見るのは気持ちのいいものですが、それを出すのはなかなか手間もかかって大変ですよね。
都会のマンションのベランダに出す小旗程度の鯉のぼりなら手間もかかりませんが、地方の一軒家で見かける鯉のぼりはかなり大きくてあげるのに力が要りそうですよね。
兜飾りは一度出しておけば仕舞うまでそのままにしておけますが、鯉のぼりは毎日出しては片付けを繰り返さなければならないので、親御さんの本音としては面倒くさいことかもしれません。
でも、子供やご近所さんの喜ぶ顔を思ったらやっぱり今年も出すかって気持ちになりますね。
男の子がいるご家庭で鯉のぼりのある家は子供が何歳になるまで鯉のぼりを出しているのでしょうか。
7歳説
「鯉のぼりは子供が7歳になったら飾らないらしい」というまことしやかな迷信があるそうです。
子供が小学生になるまでということでしょうか。鯉のぼりをあげる理由は、子供が健康に育ち立派な大人になってほしいという願いを込めてです。
7歳説があるのは、昔は子供の死亡率が高く7歳まで生きることができればそのあとも無事に育つと思われていたことからのようです。
7歳まで無事育ってくれたのでもう鯉のぼりはお役御免というわけではないですが、感謝の意を込めて7歳を区切りにするという地域もあるようです。
また子供が幼稚園の時は子供も鯉のぼりを見て喜んでくれますが、小学生にもなるともう鯉のぼりを喜ばなくなる時期にもなり、小学校入学を区切りに出さなくなる家庭もありようです。
ただ、小学校までの記憶など大きくなるとほとんど残っていませんから、7歳ぐらいでやめてしまうと、子供の記憶には鯉のぼりを出しいたという事実は残っていないかもしれませんね。
15歳説
一方15歳説ですが、昔は男の子は15歳で元服、つまり大人として見られていました。
ですから15歳になると「もう大人だから鯉のぼりは必要ないね」ということで15歳で飾るのを終わりにするところもあるようです。
15歳まで毎年鯉のぼりを出していれば、子供の記憶にも残りますし、大人になって「5月になると家には鯉のぼりが泳いでいたな」と懐かしく思い出すこともできますね。
恥ずかしがるまで説
小さいときは「早く出して」とせがみ、出すと喜んでくれた鯉のぼりも、子供が大きくなるにつれて関心も示さなくなります。
その地域の男の子がいる家がすべて鯉のぼりを出しているわけでもありません。
小さいときは鯉のぼりがない家の子から羨ましがられていても、大きくなっていくと逆になっていく場合もあります。
「おまえんちまだ鯉のぼり出してるの。ダッセー」とか言われて、子供が親にもう出すのをやめてというケースも出てくるでしょう。
今の世の中何がきっかけでいじめが起こるかわかりませんから、子供が嫌がったら鯉のぼりを出すのはやめた方がいいのかもしれませんね。
いつまででも説
鯉のぼりをあげる目的は「子供の健康と出世を祈る」ことですから年齢に関係なくうちは上げ続けるというご家庭もあると思います。
地方に行けばいくほどその傾向は強いかもしれません。
家には立派な男の子がいますよというアピールのために、いつもでも出す家はあるかもしれませんね。
また、しばらくしまっておいたとしても、孫ができてまた復活ということもあるでしょう。
少子化になって鯉のぼりの数は少なくなっていますが、その代わり地方の行事として町全体で鯉のぼりをあげる地域も増えているようです。
子供の年齢に関係なく、5月には鯉のぼりをあげるという風習はいつまでも続いてほしいですね。
鯉のぼりを飾る時期

飾るのは5月だけ?
3月のお雛様は2月の頭頃から出して、3月3日には仕舞うということが言われます。
いつまでも出しっぱなしにしていると嫁にいき遅れるといわれているからです。
では鯉のぼりはどうなのでしょう?町の風景を見ていると、お雛様が終わったぐらいから鯉のぼりが泳ぎ始めたりもしています。
5月が終わってもまだ泳いでいる地域もありますね。鯉のぼりを出す時期についても決まりごとは特にありません。
ただ次の3つを兼ねた日を選んで出すことが多いようです。
- 春分の日以降
- 大安の日
- 晴れた日
この3つの条件がそろった日に出すのがおススメのようです。外に出すものですからやはり晴れた日でないと難しいですね。
大安の日にこだわると日が限定されてしまいますから、春分以降の晴れた日曜日を選んで出すのが良いのではないでしょうか。
鯉のぼりを仕舞うのもこれといって決まった日は無いようです。出した時と同じように子供の日以降の晴れた日を選んで仕舞えばいいと思います。

仕舞い忘れたからといって出世しないとかないよ
鯉のぼりの処分法

捨てるわけにはいかないよね
子供も大きくなり、親も年を取り、鯉のぼりをもう出すこともなくなったけれど、使わなくなった鯉のぼりはどう処分すればいいでしょうか。
思い出の詰まったものですから、町のごみ捨て場に捨てるというわけにはいきませんね。
兜飾りやお雛様の人形は古くなればなるほど価値が上がったりしますが、鯉のぼりは外に出している分劣化もあります。
兜やお雛様は神社で供養した後処分してくれるというシステムもあるようですが、鯉のぼりをもっと活用する方法はないのでしょうか。
最近は地域で大量の鯉のぼりをあげて街をアピールするイベントが増えています。
このようなイベントを行う地域に寄付するというのも鯉のぼりの第二の人生として良いのではないでしょうか。
鯉のぼりイベントを行っていて鯉のぼりを集めている地区を紹介します。
鯉のぼりイベントの地域
大井川横断こいのぼり
静岡県島田市川根町家山1173-1 島田市川根文化センターチャリム21
NPOまちづくり川根の会
0547-53-2441
新潟県十日町
持込:新潟県十日町市犬伏143 伊沢和紙工房欅 025-595-6692
持込:新潟県十日町市松代3252-1 松代支所地域振興課 025-597-2220
郵送:新潟県十日町市犬伏926-1 有限会社松城工務店 025-597-2481
高槻市こいのぼりフェスタ
高槻市大手町3番46号 高槻商工会議所内
(一社)高槻青年会議所 「こいのぼりフェスタ1000」推進協議会事務局
072-675-9374
まとめ
鯉のぼりを飾る年齢に決まりはありません。
鯉のぼりは男の子の日の飾り物というよりは、誰がみても気持ちの良さを感じるものとなっていると思われます。
5月の空に悠々と泳ぐ姿は、ストレスが多い人々の気持ちに一服の清涼剤となります。できるだけたくさん5月の空に泳いでほしいものです。

みんな鯉のぼりみたいに泳ぎたいと思ってるのかもね。