- 芸能人の子供の障害が多い理由とは?
- 障害児が生まれる原因は?
障害を持った子供を持つ芸能人ってよくテレビで見ますよね。
芸能人の子供の障害が多い理由とは?障害児が生まれる原因は?
このコラムでは、芸能人の子供の障害が多い理由や、障害児が生まれる原因についてご紹介していきたいと思います。
障害の子供を持つ芸能人・有名人
菊池桃子(女優)
菊池桃子さんは第一子が、生後7か月のときに左の手足に障害があったことを明かしています。
1983年にスカウトされて、芸能界入りした菊池桃子さんは当時の清純派アイドルとして、大人気でした。
1995年にプロゴルファーである西川哲さんと結婚し、1996年に長男を出産しました。
そして、さらに2001年に長女を出産します。
この長女が生まれつき脳梗塞を持っており、その症状により左手足に障害を持ってしまったのでした。
「娘が一生懸命生きている姿を見たら、隠していることが同じ人間として娘に失礼に思えて」との理由で、
2015年12月に出演したテレビ番組で、2001年に産んだ長女が障害を持っていることを公表しました。
それまでは「芸能人はイメージが大事なので、隠さなきゃ」と考えていたそうです。
こうして公表するだけでも、すごい勇気だと思いますが菊池桃子さんの行動はこれだけで終わらなかったのです。
自分のお子さんが進学する上で、障害をもっているせいで、お子さんに合っている学校を探すのに大変苦労をされたそうです。
そうした社会を変えなくてはいけない、障害を持っている人たちや精神に疾患を持っている人たちがもっと社会に働ける場所を提供してあげないといけないという思いをもつようになりました。
そして、そのために勉強をしようと決意したのです。それがなんと40歳のときでした。
大学院を卒業した後は、大学の客員教授に就任し、1億総活躍国民会議民間議員になって活動を行っているそうです。
ものすごい行動力ですよね。
可愛い我が子のためだけではなく、社会全体のためにここまで行動していたなんで私も今回調べてみるまで知りませんでした。
菊池桃子さんはとても綺麗で私も昔から大好きな女優さんの一人でしたが、このエピソードを聞いてますます好きになりました。
今井絵理子(元スピード、参議院議員)
今井絵理子さんは長男の礼夢(らいむ)くんが先天性高度感音性難聴障害という障害を持っていることを明かしています。
今井絵理子さんは1996年に、女性ユニット「SPEED」のボーカルとして活躍していました。
SPEEDがファンに惜しまれつつも、解散した後もソロ歌手や女優として活躍していました。
2004年に175RのSHOGOさんと結婚し、その年の10月に長男を出産しています。その長男が先天性高度感音性難聴障害を持っていたのです。
今井絵理子さんは音楽をやっている自分に耳が聞こえない子供が生まれてきてしまったことに大変なショックを受けたそうです。
そりゃあそうですよね。
今井絵理子さんは生まれてくる前か礼夢くんにも音楽をやらせようと考えていて胎児の時から、自分の音楽を聞かせていたそうです。
生まれてきたら、いろんな楽器に触れさせてあげたいという思いも持っていたのです。
先天性高度感音性難聴障害は、先天性難聴の中でも手術をしても聴力を改善する効果を期待できないのだそうです。
2008年に放送された、24時間テレビ、愛は地球を救うで今井絵理子さんは長男が高度感音性難聴障害を持っていることを明かしました。
また2013年には、今井絵理子さんは礼夢くんとの共演も果たしました。
その後、今井絵理子さんは離婚してしまうのですが、礼夢くんの親権は今井絵理子さんが持つことになり、女手一つで礼夢くんを育てています。
現在では国会議員としても活躍されていますね。
野田聖子(政治家)
政治家の野田聖子さんは息子の真樹くんが、臍帯ヘルニアと心臓疾患を持っていることを明かしています。
野田聖子さんは2001年から同じく国会議員の鶴保庸介さんと事実婚をしていました。つまり入籍をしていなかったわけです。
理由は野田聖子さんは夫婦別姓を望んでおり、鶴保庸介さんはそれに反対していたためでした。
その後、野田聖子さんは跡取り欲しさに不妊治療を始めます。
しかしながら、2007年に鶴保庸介さんとの事実婚は解消されてしまいました。
その後、野田聖子さんは木村文信さんという方とまた事実婚をします。この木村文信さんとは籍を入れました。
野田さんは卵管閉塞という子供ができにくい病気を持っていたことも不妊の原因でした。
野田聖子さんは50歳のときに、海外のアメリカ人女性の卵子をもらい、体外受精で子供を産みました。
それまでに体外受精14回、流産8回も経験されています。
大変な苦労をされていますし、そうまでしても我が子を授かりたかった執念も感じますよね。
そして生まれた後も食道閉鎖症になってしまい、10回にもわたる手術を経て、2歳3か月でやっと退院できました。
その入院の間には、脳梗塞を起こしてしまったこともありました。
そんなお子さんを月50万円もの費用を払って看護師を雇って育てていたそうです。
一般家庭にとても真似できない芸当ですよね。そんな子育てに批判の声を多くあったようです。
でも、このお子さんも得るためのそれまでの野田聖子さんの壮絶な苦労を思えば、そこまでしてても我が子を育てたいという気持ちも理解できますよね。
そんな障害をもつお子さんも無事成長し2017年には小学校に入学しました。小学校は、東京都港区にある特別支援学校です。
現在も病院に通い、定期的なケアを受けているようですが、それでも元気に成長しているようです。
そんな障害を持ったお子さんを持つ母親ですから、野田聖子さんにも障害を持つ人を暖かく受け入れてくれるような社会を作るための政治活動をこれからも頑張っていってほしいですよね。
シルヴェスター・スタローン(俳優)
障害を持つ子供を持つ芸能人は何も日本人ばかりではありません。
ロッキーやランボーなどの映画で世界的に有名なアメリカ合衆国が誇る俳優のシルヴェスター スタローンさんもその一人です。
シルヴェスター スタローンさんは70歳を超えた現在でも、鍛え上げた肉体で激しいアクションをこなす映画俳優として活躍されています。
そんなシルヴェスター スタローンさんも息子さんが自閉症であることを明かしています。
実は息子さんだけでなく、シルヴェスター・スタローンさん自体も障害者です。
シルヴェスター・スタローンさんは生まれた時の医療ミスで「言語障害」と「顔面麻痺」という障害を持っているのです。
あの筋肉ムキムキのパワフルなスーパースターが障害をもっているなんて知っている方は少ないのではないでしょうか?
奥山佳恵(女優)
奥山佳恵さんも子供(次男)がダウン症であることを明かしています。
奥山佳恵さんは2011年9月に、次男を出産しました。
2013年3月に、奥山佳恵さんは自身のブログにて次男がダウン症にかかっていることを明かしました。
奥山佳恵さんの場合は、ブログに普通に子供の事を書きたいということから公表することにしたそうです。
ただし、やはり自分が芸能人であることから公表していいものかどうか迷っていた時期もあったそうです。
誕生したとき次男は非常に小柄で、黄疸がとれず、次男だけが生後2日で入院することになってしまいました。
奥山佳恵さんは、次男に母乳を届けてあげるために毎日のように病院に通っていたそうです。
生後1か月後に染色体の検査をしたことで、ダウン症であることが発覚しました。
生後8か月にして5回も入院し、3回も心臓の大手術をしたそうです。
生まれたばかりの我が子がそんな大変な思いをしているなんて、母親の奥山佳恵さんも生きた心地がしなかったことは想像がつきますよね。
テレビドラマやバラエテイでその明るいキャラクターで人気だった、奥山佳恵さんもプライベートでは大変な苦労をされていたことがうかがえます。
退院後も、子供の成長は普通の子より遅く、他の子供がとっくにハイハイを練習しているような時期ではないのに、我が子は今ハイハイの練習をしていることなどを語っています。
他の子よりも成長が遅いことはとても辛かったことだと思いますが、それを前向きに考えて「ゆっくりと成長するから、その分かわいい時間が長い」という感想を語っています。
そんなお子さんも無事手術を終えて、すくすくと育っているようです。
ダウン症である息子さんと一緒に過ごした日々について『生きているだけで100点満点!』(ワニブックス)という本を出版されています。
松野明美(元オリンピック選手)
松野明美さんも次男 健太郎くんがダウン症であったことを明かしています。
松野明美さんは、健太郎くんを妊娠した八か月後に「健太郎くんの心臓に欠陥がある」と医師に告げられてしまいました。
そして無事生まれては来ましたがその10日後に健太郎くんがダウン症であり、心臓の血管はダウン症からきていることを告げられます。
松野明美さんは自分のような丈夫な体の陸上のトップアスリートから障害を持った子供が生まれてきてしまったことに大変ショックを受けてしまったそうです。
自分は常にスポーツで1番をとるのが当たり前でそれを常に目指してきたからこそ今がある松野明美さんにとっては我が子が人に普通にできることができないという現実を受け入れるのはとても大変だったそうです。
松野明美さんも菊池桃子さんと同様に障害を持った子供をもったことをきっかけに大きな行動を起こします。
「障害を持っていても前を向いていてほしい。そしてその歩みを助けるような国になってほしい」という思いから政治家にもなって活躍されています。
稲川順二(俳優)
夏の定番である怪談話であれば、稲川淳二さんがその第一人者ですよね。
稲川淳二さんは次男が生後4か月で手術しています。クルーゾン症候群だったとのことです。
次男は生まれつき障害を持っていたようで、生まれてきた子供が全く泣き止まないの見て不審に思い、病院に連れて行きました。
ところが初めに連れて行った病院では「特に問題はありません」と診断されたそうです。
ですが、奥さんが「そんなはずはない、何かの病気に違いない」と強く主張するもので、他の病院にも見てもらったところ、クルーゾン症候群だと判明したそうです。
その当時、クルーゾン症候群は10代半ばまでしか生きられないとされていた病気でした。
稲川淳二さんのお子さんの場合には、発話ができず、呼吸障害などがあるのに加えて、視覚、聴覚、知能にも障害がある非常に重い状態だったそうです。
稲川淳二さんは当初、他の方と同様に、自分の子供が障害を持って生まれてきてしまった現実を受け入れられなかったそうです。
生後4か月の手術の際にも「もしかすると助からないかもしれない、運よく助かったとしても普通の人と同じような生活は送れなくなるかもしれない」と奥さんに言われたそうです。
「障害をもった子供がそのまま大きくなることを考えたら、自分の手で我が子を手にかけてしまった方が、我が子も幸せなのではないか?」などと当時は思い詰めてしまっていたそうです。
今ではそんな思いを持ってしまったことを強く恥じているそうです。
その辛い経験を生かして、障害に対して講演を行って、同じく障害を持った子供を持つ親に対してメッセージを送っているそうです。
龍円愛梨(元アナウンサー)
元テレビ朝日のアナウンサーである龍円愛梨さんは第一子がダウン症であったことを明かしています。
龍円愛梨さんといえば、2000年代の女子アナブームを起こした、美人女子アナの一人です。
龍円愛梨さんは2011年に結婚し、アメリカのカルフォルニア州に移住しました。
龍円愛梨さんは37歳の時に受けた出生前診断で赤ちゃんがダウン症と診断されてしまったのですが、それでも産む決意をしました。
そして2013年に長男を出産しました。ただ、出産の報告をした時も結婚相手についての報告がなく、当初からシングルマザーだったようです。
現在では、龍円愛梨さんは南カルフォルニアでアルバイトをしながら、子供と一緒に生活しているようです。ブログでも子育てについて報告しています。
風見しんご(俳優)
俳優の風見しんごさんもダウン症の息子がいました。
風見しんごさんは1994年に元ミス日本の荒井晶子さんと結婚しました。
そして、1996年には長女が、2003年には次女が生まれています。しかしながら2007年に長女は交通事故のため、亡くなってしまいました。
そして2008年に、男の子が生まれました。しかしながら、この男の子の妊娠5か月の際にダウン症であることが発覚してしまいました。
そして、妊娠8か月の時に、この赤ちゃんに腹水が溜まっていることが判明し、その二日後には心臓も止まってしまっていることが判明しました。
ダウン症になってしまうと、お母さんのお腹の中で育つこともできず死んでしまう場合もあるようです。
風見さん夫妻はこの生まれてくるはずだった男のころに「こころ」という名前をすでに命名してあり、生まれてくる日を心待ちにしていたそうです。
当時の風見さん夫妻の無念さを思うと心が痛みますよね。
障害児が生まれる原因
主な原因は芸能人だからというのはあまり関係がなく、高齢出産にあると考えられます。
高齢出産のリスクの1つがダウン症です。ダウン症の子供が生まれる確率は、1000分の1程度と言われています。
ただし、その確率は加齢とともにどんどん上がっていってしまうのです。
20代のうちに第一子を産めば、ダウン症になる確率は1000分の1よりも低くなります。
30才のときにはダウン症になる確率が1000分の1よりも若干高くなってしまうそうです。
ダウン症は今の医学では完全に治すことは不可能だそうです。
ただ、ダウン症ではありませんが、今井絵理子さんのケースでは20歳のときに産んだ子供ですので、まったく高齢出産ではありませんよね。
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?芸能人だから、障害を持つ子供が多いというより、日本人全体として晩婚化が進んでいます。
芸能人も晩婚化で高齢化で高齢出産が多くなっているので、障害を持つ子供も増えてしまったというのが一番大きな原因であると考えられます。
我が子が障害を持って生まれてきてしまったら、とても辛い思いをするのは芸能人でも同じなんですね。
それでもそんな我が子を立派に育てて行こうと賢明な姿には心を打たれます。
それだけではなく、大きな影響力を持っている芸能人は障害を持った子供が生まれてきたとしても。
それをきっかけに世の中を良くしようとする行動する方も多く、そのエピソードは感動してしまいますよね。
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