- ゲジゲジはどこから侵入する?
- ゲジゲジを駆除・退治する方法まとめ
みなさんは「ゲジゲジ」を見たことはありますか?
実際に見たことがあるという方は、あの足の本数が多くて見た目にもゾッとして思わず全身に鳥肌が立ってしまう。。。
あの虫の存在をどうにかしたい!!そう思う方は多いと思います。
それに、もしも家の中に現れた場合は、即刻駆除したいと思うでしょう。
しかし、実はゲジゲジは結構良い生き物として知られているのです。
ここでは、ゲジゲジの侵入経路や、ゲジゲジを駆除・退治する方法についてご紹介したいと思います。
ゲジゲジはどんな虫?
ゲジゲジは、体長2〜3cmくらいの大きさで、足が長く、15対生えています。
また、ヤスデやムカデとは異なり、動きが早く、ゴキブリに追いつくほどのスピードで動きまわります。
害虫駆除に役立つ益虫
人間に対しては無害で、害虫駆除に役立つ生き物として知られています。
ゲジゲジは、そもそもそれじたいが正式名称ではありません。
本名は「ゲジ」となり、漢字表記では「蚰蜒(げじ)」と書きます。
ゲジゲジは、日本全国においてよく見ることができます。
身体の色は灰色と黄色が入り混ざったような色をしており、少し不気味な印象を受ける生き物でもあります。
ゲジゲジが一般的に気持ち悪いとされる理由は、その足の多さが原因ではないでしょうか。
実際に成虫となると脚の数が全部で15対もあるというのですから、それで動く姿を見るだけでなんとも言えない気持ちになります。
背筋がゾゾっとする感覚ですね。
ゲジゲジは2年で成虫になる
このゲジゲジは、生まれてから2年ほどで成虫になると言われています。また、その寿命は長いと6年だそうです。
成虫まで2年ほどかかる為、成虫となってからは4年ほど生きることになります。
ゲジゲジは肉食性の虫である為、ゴキブリやシロアリ、クモを食べます。
ゴキブリやシロアリは特に家の中に棲んでいることの方が多い為、もしもあなたの家の中にゴキブリの姿を見かけた場合は、もしかすると、ゲジゲジが侵入していることも考えられます。
しかし、良い考え方もできるのです。
ゲジゲジが家の中にいる=ゴキブリやシロアリやクモをたくさん食べてくれる為、家の中から嫌な害虫がいなくなるということが考えられるのです。
こうなると、ゲジゲジの存在は役割を考慮するととても良い存在であることが分かります。
それでも、見た目がこんな姿であることから、どうしても人間には毛嫌いされてしまう対象となってしまうのです。
何だかちょっとかわいそうな存在に思えてしまいますね。
ただ、その見た目からゲジゲジもゴキブリなどと同様に嫌われており、駆除の対象になってしまっているのが実情なのです。
もちろん奥さんもその役割は分かっていながらも、あの見た目を目の前にすると、どうしてもダメみたいですね・・・
ゲジゲジとムカデとヤスデの違い
ムカデ
ムカデは毒を持ち、咬まれると当然痛みもあり、咬まれた患部は赤く腫れ上がります。
咬まれた方の体質によっては、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。
攻撃性の強いムカデに咬まれた場合は、すぐに病院へ行くようにしてください。
ヤスデ
ヤスデは主に枯葉の湿気たような場所を好んで生息しているため、めったに家の中で見かけることはありません。
しかし、攻撃性はありませんが、天敵から身を守る為、体液に毒を持つ個体もいる為、ヤスデを見かけた場合、つぶしたりしないようにしてください。
ゲジゲジ
ゲジゲジは攻撃性はなく、咬むといったことはほとんどないと言われています。実際には毒を持っていますが、その毒も弱いそうです。
しかし、もしも咬まれた場合は必ず傷口を消毒するようにしてください。
ゲジゲジは見た目に足が長く、本数も多いことから、敬遠されがちな生き物ですが、人間にとってはほぼ無害の存在です。
ゲジゲジは益虫?
実はゲジゲジは益虫であると言われているのです。
これには理由があり、ゲジゲジは人間が最も困るゴキブリを食べてくれるというなんとも良い役割を担っているのです。
しかも、ゲジゲジが食べるのはゴキブリだけに留まらず、家の中にいるトコジラミやダニ、シロアリといったものを率先して食べてくれるという、むしろ歓迎すべき虫だと考えられているのです。
本来であれば、ゴキブリやダニ、シロアリなどが発生しているとなれば、各家庭、みなさん、殺虫剤を使用されることでしょう。
しかし、ゲジゲジは殺虫剤などを使用しなくとも、これらの害虫を駆除してくれるというとても良い生き物なのです。
とは言え、どうしても見た目に悪い為、みんなは害虫扱いしてしまいます。
それでも、もしも見かけた場合はできればそっとしておいてあげてもらいたいものです。
とは言え、どうしても家の中で見かけると誰もが抵抗を覚えるでしょう。
そこで、ゲジゲジを駆除しなくても、どうにか侵入経路を塞ぎ、家の中に侵入しないような対策を講じてみてはいかがでしょうか?
ゲジゲジの主な侵入経路
ゲジゲジは、暗く湿った場所を好み、そこに生息していることが多いです。
その為、植木鉢の下やプランターの下、エアコンの室外機の下など、暗くてジメジメしたところを好みます。
しかし、食性が肉食である為、他の虫を捕食するために広範囲を移動します。わずかな隙間を見つけては家の中に簡単に侵入してきます。
具体的な侵入経路として挙げられるのは、玄関ドアの隙間、ポストの穴、網戸の隙間、換気扇などの開口部、エアコンの壁の穴といったあらゆる隙間を狙って家の中に侵入してきます。
また、室内がかなり湿った環境である場合は、稀にゲジゲジが繁殖していることもあるので、気を付けてください。
特に、古いアパートなど、床下で繁殖することが多く、畳の隙間からうまく室内に侵入することもあります。
庭付きのマンションにお住まいの場合は、庭先に置くプランターなどの下に生息しています。
ゲジゲジの侵入対策
ゲジゲジはあの平べったい身体を利用して、あらゆる隙間から侵入するという習性を持つ為、当然ながら思いもよらない場所から家の中に侵入してくることがあります。
例えば、玄関ドアの下にあるわずかな隙間や、窓枠のわずかな隙間が侵入経路となっていることが多いと言われています。
その為、玄関ドアの隙間には、内側から隙間テープを使用したり、自宅にあるスポンジを細長く切って、その部分を完全に塞ぐことで、ゲジゲジの侵入は簡単に防ぐことができます。
また、屋内を清潔にしておくことも大切です。家の中にゴキブリが頻繁に発生するようであれば、それを食べたいためにゲジゲジもどうにか家の中に侵入しようとします。
その為、家の中に棲んでいるゴキブリなど、ゲジゲジの補色対象となる害虫の駆除をまず行うようにしてください。
また、ムカデと同様、ゲジゲジは乾燥に弱い為、部屋がジトジトと湿気が多くならないよう、各部屋に乾燥剤などを使用し、常に室内がカラっとした状態に保てるようにしましょう。
ゲジゲジは見た目にどうしても好きになれない虫です。
その為、できれば家の中で見かけたくないですよね。だからこそ、すぐにできる対策をご紹介します。
家の中は綺麗に清掃しておくこと
ゲジゲジは家の中に棲む他の害虫を餌とするため、それらが家の中に発生しないよう、常に清掃を心掛け、家の中を綺麗に清潔に保つことから始めましょう。
家の中が綺麗な状態であれば、ゲジゲジ虫が好む他の害虫も発生しないため、家の中には何の用事もないことから、侵入してくることはなくなるでしょう。
湿気のないよう換気を行うこと
ゲジゲジは湿った場所を好む傾向にあるため、クローゼットや下駄箱の中に侵入していることも考えられます。
その為、特に梅雨時期など湿度が高くなる時期は、家の中も湿度が高くジトジトした状態になることも多い為、除湿器なども上手に活用しながら、室内を常に乾燥した状態に保てるようにしましょう。
わずかな隙間も塞ぐこと
ゲジゲジはどんな隙間でも上手にすり抜ける生き物です。
その為、隙間テープやコーキング剤などを使用し、あらゆる隙間をしっかりと塞いでしまうことが効果的です。
場合によっては網を張ったりするのも良いでしょう。
お風呂の排水溝に栓をする
お風呂のお湯を抜いた後、大抵のご家庭では、そのまま栓をせずに排水溝を開けたままにしていたりしませんか?
ゲジゲジは、水のあるところ、湿気の多いところを特に好む為、開いているような場所を見つけては、例え水があろうともうまくすり抜け、排水溝からよじ登ってくることがあります。
まさか水があるのだから無理だろう・・・というのは単なる憶測となり、まったくもって考えてもみなかったところからいつの間にかゲジゲジが侵入してきます。
その為、お風呂を使用した後も、必ず排水溝部分には栓をしておくようにしましょう。
換気扇にはカバーを付けること
換気扇など、そのままむき出しになっていませんか?換気扇の隙間は広い為、ゲジゲジは簡単に家の中に侵入してきます。
その為、侵入を防ぐためにも、台所の換気扇にも必ずカバーをかけておくようにしましょう。
ゲジゲジを駆除・退治する方法
ゲジゲジがゴキブリなどの害虫を食べてくれる良い生き物であったとしても、やはり虫嫌いな方にとっては、とてつもなく嫌な存在となります。
その場合、駆除や退治する方法として一般的によく行われていることは、燻煙材を使用することです。
これを使用する際は、ゲジゲジが好む場所を開放し、すべての場所に煙が行き渡るようにして燻煙材を焚いてください。
焚いている間は室内にいることはできませんので、その間は少しの時間外出するなどで対応しましょう。
帰宅するころには燻煙材の効果により、ゲジゲジの死骸を発見することもあるでしょう。少し手間もかかりますが、死骸の処理を行いましょう。
他にも、餌として食べることでゲジゲジを殺してしまうといった殺虫剤もあります。
また、ゲジゲジは、ヒノキの香りやアロマの香りを嫌う為、これらを虫除け剤として使用するのも良いでしょう。
これらを、ゲジゲジが侵入してきそうな場所に置き、侵入口に近づいてこないよう対策をしましょう。
特に、防虫効果の高いヒノキチオールは、ヒノキよりもさらにその成分を多く含む為、置くだけでかなりの効果を期待することができると言われています。
まとめ
いかがでしたか?ゲジゲジはどこから侵入するか、また、ゲジゲジの駆除や退治する方法についてご紹介しました。
ゲジゲジは、玄関ドアなどのわずかな隙間から侵入することが多く、他にもお風呂の排水溝や換気扇の隙間など、あらゆる隙間が存在していれば、そこから簡単に家の中に侵入してきます。
しかし、ゲジゲジはムカデなどと同じで乾燥に非常に弱い為、家の中を常に乾燥させた状態で保つと良いでしょう。
特にクローゼットの中など、湿気が多い梅雨時期などは家の中を適度に換気したり、除湿器などを活用して適度に湿気対策を行うことをおすすめします。
また、どうしても駆除や退治を検討される場合は、ゲジゲジが侵入してきそうな場所に、ヒノキチオールを置く、また燻煙材を使用するなど、様々な対策を講じるようにしましょう。
繰り返してお伝えしたいことは、ゲジゲジは実は益虫である為、できれば殺虫剤で駆除や退治を行うということは避けてもらいたいところです。
実際に、殺虫剤は私たち人間の身体にも良いものではありません。その為、害のない生き物を殺すのは少し可哀想な気もしますからね。
ゲジゲジや害虫を駆除する方法