• カマドウマの幼虫ってどんなの?
  • カマドウマの駆除、対策は?

カマドウマって家の中にいつの間にか住み着いて、ぴょんぴょん飛び生えて不快だな~と思ったことありませんか?

見た目はクモににていますが、飛び跳ねる分気持ち悪さが増しますよね。

カマドウマの大きいものだったらその気持ち悪さはさらに増してしまいます。

カマドウマの幼虫ってどんなの?カマドウマの駆除、対策は?

 

このコラムではカマドウマの幼虫や、カマドウマの駆除、対策についてご紹介していきたいと思います。

カマドウマってそもそもどんな虫?

カマドウマは日本全国に生息しています。

 

南は沖縄から北は北海道にまで住んでいますので、文字通り日本全国に生息しています。

 

6月~9月に活発に活動しています。

 

特に夏場によく見られる昆虫ということです。

 

ですから、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

ただ、ゴキブリ、カメムシほどその名前に知名度はないですよね?

 

ちなみに「カマドウマ」という名称は昔の日本の家にあった釜土の前を馬の走る姿をイメージさせるように飛び跳ねていたことからそのような名前がつけられたそうですよ。

 

ただ、こう聞いて「ああ~釜土と馬でカマドウマ!、なるほどね!」って思いました?

 

私は正直な話、全くぴんときませんでしたよ。

 

釜土も現代の家庭にあるわけがないので、目にすることがないし、馬が走ってる姿も日常生活で見かけることがないので、現代人にはイメージがわきようがないですよね。

 

ただ、馬は昔の人にとっては車の代わりの移動手段として使われていたわけで、悪いイメージでつけられた名前ではないという風に感じますよね。

 

ちなみに「便所コオロギ」という別名も持っています。

 

ただ名前が「便所コオロギ」というだけで実際に便所に生息しているわけではありませんよ。

 

これはコオロギの劣化バージョンという感じでこの名前からはマイナスイメージでつけられた名前のようです。

 

この虫は「よく言えばカマドウマ、悪くいえば便所コオロギ」という感じですね。

 

カマドウマにはハネはありません。

 

カマドウマはバッタ類に属していますが、バッタ類なのにハネがないのは非常に珍しいそうです。

 

長い後ろ足を使ってぴょんぴょん飛び跳ねます。

 

また、飛び跳ねて予測不能な動きをします。

 

バッタといえば緑色ですよね。

 

夜行性なので夜に活発に活動します。

 

自然の中に住んでいるカマドウマはどんなところに住んでいるかというと、湿気が多くて、狭くて暗いところを好むため、昼間は洞穴や木のウロなどに住み着いているそうですよ。

 

カマドウマはあのクモのような気持ち悪い茶色い身体でしかもハネがないなんて、バッタの一種だけどその中で残念なのがカマドウマ!って感じがしませんか?

 

カマドウマはどんなエサを食べる?

それではカマドウマはどんなものをエサとしているのでしょうか?

 

自然の中で生きているカマドウマは小昆虫やその死骸、腐果、樹液、落ち葉などを食べているようです。

 

樹液を好むので、カブトムシやクワガタを捕まえようと思って木に樹液を塗りこんで仕掛けて待っていたら、カブトムシやクワガタの代わりにカマドウマがそこにいたというのも珍しくありません。

 

大好きなカブトムシやクワガタがいると期待して確認しに来た子供はカマドウマだけではさぞがっかりすることでしょうが 笑

 

そして寿命は2年ほどあります。

 

ちなみにここで話に出たカブトムシは日本にすんでるものは1年3か月ぐらいしか生きませんし、クワガタも一部をのぞきそれと同じぐらいかもしくはもっと短いです。

 

あの地味な見た目でカブトムシやクワガタよりも寿命は長いんですね。

 

また飼育した場合はこれらに限らず何でも食べます。

 

人間が口にするようなものは何でも食べるといっても過言ではありません。

 

肉も魚も野菜もなんでも食べるようですよ。

 

飼われている犬、猫と同じぐらいの雑食なんですね。

 

エサが死んでいようが、生きていようがお構いなしになんでも口にします。

 

また、自分の仲間であるカマドウマ同士もエサとしてみて共食いするようです。

 

この共食いをするところも人間にカマドウマが気持ち悪いと思われてしまう原因の一つなのかもしれません。

 

しかしながら、バッタやカマキリも共食いしますので、昆虫では共食いは全く珍しくない現象ではありますよね。

 

産卵の栄養補給のためにメスがオスを食べる昆虫とか、孵化した幼虫がよってたかって母親を食べる昆虫とかもいますよ。

 

そうまでしても種を残していこうとする昆虫たちの本能はちょっと人間には理解しがたいですよね。

 

カマドウマの天敵は?

 

生き物には食物連鎖というものがあり、カマドウマももちろん例外ではありません。

 

もちろん小さい昆虫ですので食物連鎖の頂点というわけではありません。

 

すなわち、カマドウマにも当然天敵はいます。

 

カマドウマの天敵にはヤモリ、トカゲモドキ、ネズミ、カエル、各種鳥類、寄生蜂、ゲジ、カマキリ、アシダカグモなどがいます。

 

見てわかる通り、家の中に飼っても抵抗のないような生物はほぼいませんよね。しいていえば鳥ぐらいでしょうか?

 

でも鳥は家の中で飼うにしても放し飼いで飼うことは考えられないので、カマドウマの退治で活躍してもらうのは残念ながら難しいですよね。

 

カマドウマの幼虫ってどんなの?

それではカマドウマの幼虫ってどんな姿をしているのでしょうか?

 

幼虫といえば、芋虫のようなものを想像しますが、カマドウマの場合それとは全く異なります。

 

実は姿としては成虫のカマドウマと同じでそれが単に小さくなったという感じです。

 

他に違いをあげるとすれば、カマドウマの幼虫の方が成虫よりもやや毛深いようです。

 

幼虫の状態のまま冬を越して、その後に成虫に成長します。

 

カマドウマを駆除・対策する方法は?

 

前にも話しましたが、カマドウマは家にも住み着いてあちこち見境なくぴょんぴょんと跳びまわります。

 

昔の人はカマドウマという風流な名前をつけているぐらいで、害には思わずそのまま放置していたようですが、やはり現代人の感覚としては、こんな虫に家に住み着かれるのは気持ちが悪いと感じるのが普通ですよね。

 

ではカマドウマの駆除・対策は何をしたらよいでしょうか?

 

湿気対策をする

カマドウマは湿気を好みます。

 

なので、キッチン、トイレ、お風呂などを常に濡れた状態にせずなるべく清潔にしておくことがカマドウマ対策として非常に有効ですよ。

 

湿気だけでなく、生ごみや油カスにも注意が必要です。

 

キッチンやガスコンロにこういうゴミが残っていないように綺麗に掃除してしまえばよいのです。

 

これは結局、普段から家を掃除して綺麗な状態を保つということがそのままカマドウマ対策になるのです。

 

また、湿気がない状態を維持するために、除湿剤を設置したり、換気をしっかり行うことも重要です。

 

特に換気を頻繁にしっかり行うことが一番効果的です。

 

家の中の隙間を塞ぐ

 

これはカマドウマに限った話ではないですが、虫は外から入ってきますので虫が入ってこれるような隙間を塞いでしまうのも一つの手です。

 

排水管、配線・配管が通る床板との隙間、換気扇や通風口などからも侵入してきます。

 

まあだからといって、すべてを完全にふさぐというのは現実的ではないですよね。

 

でもやるならば網戸にして換気ができるような状態で塞ぐようにしてください。

 

家に住み着いたカマドウマを駆除するには?

 

家を綺麗にして隙間を塞げば家にカマドウマが住み着くのを防げることはご説明した通りです。

 

ではすでに家に住み着いてしまったカマドウマを駆除するにはどうしたらよいでしょうか?

 

カマドウマを駆除するには以下のような方法が有効ですよ。

  • お湯をかける
  • 殺虫剤をかける
  • 掃除機で吸い取ってしまう
  • シロアリ用の薬剤をかける

殺虫剤や掃除機はゴキブリでも思いつく方法ですが、お湯でも駆除できるというのは意外ですよね。

 

あの手の虫って憎たらしいことに生命力が高いのですが、カマドウマの場合お湯をかけるだけであっさり死んでしまうそうですよ!

 

生命力強そうなのに熱にはよわいんですね!

 

お湯で殺した後は、触るのが気持ち悪いのであれば、ガムテープにでもつけてゴミ箱に捨ててしまうかそのまま外に捨ててしまえばよいのです。

 

殺虫剤に関してはちょっとかけたぐらいでは死にません。

 

ちょっとかけてやってもそのあとカマドウマが逃げてしまったらそのままどこかで生き延びている可能性が高いです。

 

殺虫剤ではよほどたっぷり吹き付けてやらないと、お湯のように即死させることができないってことですね。

 

また、弱い殺虫剤ではだめでなるべく威力の強い殺虫剤を使ってください。

 

また殺虫剤をかけるとカマドウマはびっくりして、ぴょんぴょん跳びまわって逃げようとします。

 

その様はまさにグロテスクですよね!

 

ただ、ハネがないので飛んで逃げることはありまえせん。

 

その点ゴキブリやハエよりはまだましだと言えるのかもしれません。

 

また、シロアリ駆除用の薬剤もそのままそれをカマドウマにかけてやれば退治はできますが、その薬剤を撒いた後の地面をカマドウマが通ったぐらいではカマドウマは死なないようです。

 

カマドウマってそもそも害虫なのか?

 

カマドウマを家の中から、駆除する方法についてご紹介しましたが、そもそもカマドウマって害虫なのでしょうか?

 

結論からいってしまえば、カマドウマは害虫ではありません。

 

毒をもっているわけでもなくゴキブリのように衛生害虫でもありません。

 

そりゃあそうですよね!

 

カマドウマが毒をもっていて人間に害をもたらすならばそもそも昔の人も「カマドウマ」なんて風流な名前つけてる場合じゃないですよね!

 

ただ見た目が気持ち悪いので不快なだけです。

 

そういうのを不快害虫というそうです。

 

ちょっと話は脱線しますが、たとえば、クモなんかもそうですよね。

 

クモは人間に悪さをしませんし、ハエなどの害虫を食べてくれますよね。

 

しかしながら、害虫を食べさせるためにあえて家の中にクモを放し飼いって飼っておく方はいませんよね 笑

 

極端な話、カマドウマは無理に駆除しなくてもよい?

 

上でご説明した通り、カマドウマは見た目が気持ち悪く目障りなだけで害虫ではありません。

 

ですから、家に住み着くようになっても気にしないで放置しておくというのも一つの対処法といえます。

 

だって昔の人は「釜戸の近くにはカマドウマという虫がそりゃいるさ」ぐらいの感覚で家の中にいるのを放置していたわけですからね。

 

まとめ

ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?

 

カマドウマは大きいのが家に住み着いていたら気持ち悪いですし、駆除したいところですが、害虫ではないので気にしないでほっとくという選択肢もあるのですね。

 

ただ、害虫ではないとはいってもやはり家の中に住み着いてうれしいものではありませんよね!

 

湿気や生ごみが多いなど、要は不潔な家に住みついてしまったら、「これはもっとちゃんと家を掃除しなさい!」

という神様のお言葉だとでも解釈したらいかがでしょうか?

 

もしくは、無害だからいいかとカマドウマと仲良く同じ屋根の下で暮らすのも別によいのではないでしょうか?

 

少なくとも昔の人は特に気にせずそうしていたようですからね。

 

昔の人には嫌われていなかったけれど、現代人には嫌われてしまっているという意味ではある意味気の毒な虫とも言えますよね。

 

幼虫を駆除する方法