- ダンゴムシは害がある?ダンゴムシの特徴!
- ダンゴムシの駆除方法!殺虫剤はどんな種類がある?
- 殺虫剤を使わないダンゴムシの駆除方法はある?酢の方がおすすめ?
- 場所別!ダンゴムシの対策方法!
- ダンゴムシが嫌う環境は作れる?ダンゴムシを寄せ付けない環境作りとは?
- ダンゴムシってどんな生き物?昆虫じゃないって本当?
ダンゴムシはコロコロと可愛いイメージもありますが、ガーデニングや苔園芸などを楽しむ人にとっては除去したい害虫リストに入っているという人も多いのではないでしょうか。
特に、ダンゴムシが増えるこの季節、駆除方法に悩んでいる人も多いと思います。
気がつくと、庭先などに増えているダンゴムシはどのように駆除をすれば良いのでしょうか。
そこで今回は、ダンゴムシの生態や駆除方法などを徹底的にご紹介したいと思います。
ダンゴムシは害がある?ダンゴムシの特徴!
ダンゴムシは、子供にとっては人気ですがガーデニングなどを楽しむ人にとっては、困っているという人も多いのではないでしょうか。
ダンゴムシが子供に人気な理由
まず、大人にとってはダンゴムシは困る存在でも、ダンゴムシは子供には人気が高いですよね。
- 無害だから
- 丸まって可愛い
- 動きが遅く捕まえやすい
このように、何と言っても毒がある訳でもなく、刺したりする訳でもなく無害です。
また、動きも遅くて捕まえやすく触ると丸待ってしまう姿は、なんとなく可愛いものです。
しかし、このダンゴムシには良い影響も悪い影響もあるのです。
ダンゴムシの良い影響
まずは、ダンゴムシの良い特徴を見ていきましょう。
- 枯葉を食べ土中の微生物を分解
- 糞により土壌が豊かになる
ダンゴムシは枯れ葉を食べ、土中の微生物が分解しやすい状態にしてくれます。

また、枯葉を食べて糞を排出します。
また、その糞をダンゴムシよりもより小さな虫が食べることで、結果として少しのダンゴムシがいる事は、土の質が良くなる一因になるのです。
だからこそ、通常のダンゴムシであればむしろそのままにしておいた方が良いのです。
ダンゴムシの悪い影響
しかし、ダンゴムシが大量発生するとなると悪い影響が出てきます。
- 餌が少ないと新芽や葉を食べる
- 湿った苔を好むので苔を楽しめなくなる
- 見た目が苦手
- 大量に発生しやすい
特に、新芽が柔らかくて食べやすいので大好物です。
このように、ダンゴムシはエサがない場合は新芽や育てている植物の葉を餌にするので、ガーデニングをしている人にとっては駆除したい対象です。
また、趣味で苔を楽しむ人も多いですが、ダンゴムシは湿った場所に集まるので景観が悪くなりますね。
さらに、個体なら可愛いダンゴムシも大量に集まると、少し苦手だと言う人は多いです。
このように、ダンゴムシは少数ならば気にならない共存相手と言えますが、大量発生すると駆除したくなる生き物だと言えるのです。
ダンゴムシの餌
また、ダンゴムシは雑食性の生き物で枯葉以外にも様々なものを食べて人間と共存しています。
- 食べ物のクズ
- きゅうり
- いりごま
- 大根の葉
このように、枯葉以外にも様々なものがダンゴムシの餌となるのです。

それだけではありません。
ダンゴムシは、意外なものも餌にしてしまいます。
- 紙くず
- 脱皮した皮
- コンクリート
このようなことから、”自然の掃除屋”とも呼ばれていますね。
中でも驚きなのは、コンクリートだと思いますがコンクリートには栄養はありません。
しかし、ダンゴムシは甲殻類なのでコンクリートからカルシウムを摂取できるのです。
もちろん、少量しか食べない為、建物に損傷を与えるほどではありませんが、なんでも餌にできるという事は、繁殖率も高いということになりますね。
ダンゴムシの駆除方法!殺虫剤はどんな種類がある?
では、さっそくダンゴムシの駆除方法をどんどんご紹介しましょう。
まず、害虫駆除と言えば殺虫剤が手軽というイメージがありますよね。
しかし、殺虫剤といってもタイプは色々とあります。
- 餌タイプ
- 粉末タイプ
- スプレータイプ
- ジェルタイプ
殺虫剤①:餌タイプ
餌タイプの殺虫剤は、家の周りや庭にまくだけで害虫を誘引し、殺虫剤の餌タイプを食べさせて駆除する方法です。
また、ダンゴムシなけでなくさまざまな害虫の食性に合わせて、4色の顆粒を食べやすいサイズにして混合しているので、撒いた翌日から効果を実感することができる優れものです。
特にダンゴムシは、茶色い餌を好んで食べます。
また、粒状なので雨などにも強く流れて消えてしまう事も少ないです。

餌タイプは誘引効果抜群です。
このように、あえてダンゴムシなどを匂いや成分で呼び寄せ、食べさせる殺虫剤はそのまま巣に帰り、糞などをしたものを仲間が食べて全滅させるものもあります。
つまり、巣穴から退治できるのです。
だからこそ、まとめて退治できるので効果を感じやすいと言われています。
殺虫剤②:粉末タイプ
粉末タイプの殺虫剤は、ムカデやダンゴムシなど歩行性の害虫の駆除に向いています。
- ヤスデ
- ハサミムシ
- アリ
- ワラジムシ
- ゲジゲジ
このように、ダンゴムシの他にも各種歩行性の害虫に有効です。
使い方
使い方はとても簡単で、以下のような場所を選んで粉を撒いておきます。
- 家の外周
- 犬走りと庭の境目
- ジメジメした石の下
このように、ダンゴムシが歩きそうな場所に殺虫剤を撒いておくと、その上を歩き粉がダンゴムシの体に付着し殺虫効果がすばやく現れます。
効果と安全性
また、効果は約1~2ヶ月持続すると言われていますが、梅雨時期や雨の多い場所では散水で流され効果はこれより短くなります。
だからこそ、その場合は更に撒くと良いでしょう。
また、殺虫成分としてはかなり効果的ですが、人や家畜に対して安全性の高い濃度で配合されているのも使いやすい秘訣です。
殺虫剤③:スプレータイプ
スプレータイプの殺虫剤のメリットは以下の通りです。
- 距離を保ち退治できる
- 広範囲を退治できる
- 巣穴に直接噴射できる
特に、ノズルを虫の巣穴に向け噴射すると奥の見えない部分まで駆除できるのは、とても便利であると言えますね。
ダンゴムシは、コンクリートの割れ目などにも入り込んだり、物置き小屋の下などに潜り込んでいることも多いです。
そんな時は、スプレーしてタイプが一番便利なのかもしれませんね。
殺虫剤④:ジェルタイプ
スプレーでも、ジェルタイプの殺虫剤もあります。
ジェルタイプであれば、ダンゴムシに素早く噴射できる上にジェルが身体にまとわりついてくれるので、確実にダンゴムシを駆除することが可能です。
さらに、液だれしにくく垂直のタイル面にもしっかり付着するので、ダンゴムシの這い上がりもブロックしてくれます。
このように、ダンゴムシ駆除の殺虫剤はいくつかの種類があるので、家や土地の状況をみて使いやすい物を選ぶと良いですね。
殺虫剤を使用する際の注意点
このように、殺虫剤は殺虫効果のある成分の入った薬なので便利な一方、使用にはいくつかの注意点があります。
- 子供やペットが間違って口にしないようにする
- 雨が降ると薬剤の効果が弱まる
- 池や川近いと生物に影響を及ぼす事もある
このように、薬剤はダンゴムシなどに効果を発揮する一方で、子供やペットなどにも影響を与えてしまう可能性があるので、使用の際には十分注意して使わなくてはいけない事を覚えておきましょう。
殺虫剤を使わないダンゴムシの駆除方法はある?酢の方がおすすめ?
殺虫剤はその名の通り、ダンゴムシのなどを駆除できますがそれよりもダンゴムシ自体が来ないようになればもっと良いですよね。
では、殺虫剤ではないダンゴムシ対策もご紹介しましょう。
- 薄めた酢を撒く
- コーヒーを撒く
- 木酸液を撒く
- 落とし穴を作る
薄めた酢を撒く
【用意するもの】
- 酢
- 水
- 100円ショップなどのスプレーボトル
酢は、どんな家庭にも常備しているアイテムです。
その酢と水を、1:20の割合で薄めスプレーボトルに入れます。
よく振って混ぜたら、酢のスプレーをダンゴムシが発生している場所全域に吹き付けてしばらく待ちましょう。
ダンゴムシは、この酢のツンとした酸味のある匂いが苦手なので駆除につながるのです。
また、酢であれば匂いも短時間でしなくなるので私達人間には大きな影響はありませんね。
何より家庭にある調味料なので、わざわざ殺虫剤を買わなくても気になった時にすぐに駆除できるのが便利で嬉しいポイントです。
コーヒーを撒く
また、インスタントコーヒーを濃い目に作り、スプレーボトルに入れて散布するという方法もあります。
ダンゴムシは、このコーヒーも酢と同じく苦手なのです。
“酢は臭いが苦手”という方や、コーヒーが好きな人にはこちらの方法が向いてるかもしれませんね。
ただコーヒーは着色しやすく、撒いた部分はコーヒー色のシミが出来てしまいます。
だからこそ、屋外なら雨でながれていくので気にしなくても良いですが、室内だと気になりますよね。
しかし、水拭きすればすぐに取れるので、拭き掃除の前にやれば問題ありません。
木酸液を撒く
木酢液とは、一言でいうと炭を作る際に出る水蒸気を冷やし液体にしたものです。
木酢液は、煙のような強い匂いがするので、ダンゴムシの撃退効果が高い液体としても知られています。

嫌な臭いで撃退するのですね。
注意点
一方で、木酢液は少し臭いがきついので屋外での使用が適しています。
また、木酢液の成分も色々あります。
- 木タール
- 酢酸
- メタノール
- アセトン
- アセトアルデヒド
- フェノール
このように、その数は200種類以上にものぼるといわれています。
これらは、有害な成分を含んでいる場合が多いため、数か月放置してからろ過するなどして使用できるような状態にしています。
しかし、最近は粗雑な製法で有害物質がきちんとろ過されていない木酢液なども多いので、木酢液を購入する際はきちんとした製法が守られているか、有害物質が含まれていないかを確認して選ぶことをおすすめします。
落とし穴を作る
それでも、ダンゴムシが既に大量発生して範囲も広い場合は、落とし穴を作ってみても良いでしょう。
【用意するもの】
- 250ccの缶
- 缶切り
- キリ(穴が開けば何でも良い)
まずは、ジュースなどの細長い缶の蓋を缶切りでカットします。
水はけの穴を、キリなどで下に数カ所空けましょう。
中には、ダンゴムシが餌にしそうなものや、集まりやすいものを入れておきます。
- 草
- わら
- 野菜クズ
- 湿った段ボール
そうすると、ダンゴムシは落とし穴に気付かず缶の中に落ちていきます。
しかし、一度落ちてしまうと這い上がることができないので、ダンゴムシはそのまま力尽きてしまうのです。
また、そのまま缶を抜いて処分できるのでとても簡単ですね。
このように、殺虫剤をあえて使用しない方法で、上手にダンゴムシを撃退する事は可能なので、一度試してみるのも良いのではないでしょうか。
場所別!ダンゴムシの対策方法!
また、ダンゴムシの駆除と一言でいってもダンゴムシが発生する場所や、困っている理由は家庭によって様々です。
そこで、場所別にどの対策が向いているかもご紹介します。
- 室内
- 玄関
- 野菜畑
- 花壇・ガーデニングエリア
- 苔園芸
室内
庭先ならまだしも、室内や家の中でダンゴムシを見かけると、そのまま放置はしたくないものですよね。
しかし、ダンゴムシの食性は紙くずや人間の食べ物の食べ残しなども含まれます。
さらに、コンクリートの割れ目などから室内に入り込むのです。
また、外から持ってきた草花や動物などにも付着していることに気付かず、家の中にダンゴムシを持ち込んでいる場合もあります。
この場合、室内に薬剤を撒くわけにはいきませんので、スプレータイプの殺虫剤か酢のスプレーなどで対策しておきましょう。
玄関・縁側
玄関や縁側は、屋外に最も近いのでちょっとした隙間でもダンゴムシは侵入する事ができますね。
このような場所には、ダンゴムシが侵入しやすい隙間に顆粒の駆除剤などを散布しておきましょう。
また、玄関のドアの外側に巻いておく事で室内まで侵入する事を防ぐ事ができます。
野菜畑
野菜にダンゴムシが付いて、困っている人も多いですよね。
せっかく育てている野菜がダンゴムシに食べられてしまい、そこから腐敗して見栄えが悪くなるとショックです、
基本的には、他の害虫が食べて腐り始めた箇所にダンゴムシがたかるパターンが多いといわれています。
だからこそ、ダンゴムシ駆除というよりその前段階で食害を引き起こす害虫の駆除も必要なのです。
その時、 即効性を期待する人は農薬散布が害虫からダンゴムシまで手っ取り早く退治できますが、農薬の使用はどうしても避けたいという場合は、先程ご紹介した食酢や木酢液などの自然由来のもを、畑全体に撒いてみる事をおすすめします。
花壇・ガーデニングエリア
花壇やガーデニングエリアは、どちらかといえばダンゴムシが暮らすエリアにあたるとも言えます。
つまり、ダンゴムシにとっては巣穴があったりエサがあったりする暮らしの拠点でもあるのです。
しかし、私達人間にとってはせっかく育てている植物をダンゴムシが食べてしまう事に悩まされてしまいます。
だからこそ、花壇の植物に大きな被害が出始めていたり、深刻化する場合などは駆除しましょう。
その際、殺虫剤などは効果的ですが場所によっては殺虫剤が使いづらい事もありますよね。

小さな子供がいる家などですね
その場合は、落とし穴を作ってみて継続的にダンゴムシを撃退できるような方法を取り入れてみましょう。
苔園芸
ダンゴムシにとって、苔のジメジメした環境ほどベストな場所はありません。
もちろん、まばらにしかいなければそれほど被害も目立って出ませんが、時に大量発生し深刻な被害をもたらします。

特にスギゴケは被害が目立ちます。
苔庭における被害としては、苔が食べられてしまうだけでなく、苔の下に潜り込んて苔を土壌から浮かせてしまうこともあるのです。
苔が浮き上がってしまうと、苔の定着の阻害と乾燥による変色が引き起こされます。
さらに、苔玉でも天然物の苔を使用した場合にダンゴムシが紛れ込むことも多く、外に出して日光と風に当てている間に住処にされてしまうことがあります。
しかし苔などの場合、多少芽を食べられても苔の回復力が上回るので問題ありませんが、気になる場合は、割り箸などで地道に摘んで排除したり、苔の下ならスプレーノズルのついた殺虫剤を軽く撒いておきましょう。
ダンゴムシが嫌う環境は作れる?ダンゴムシを寄せ付けない環境作りとは?
また、そもそもダンゴムシが集まりやすい環境が揃っている事も、ダンゴムシに悩まされてしまう原因の一つです。
そこで、駆除や撃退ではなく元からダンゴムシが寄り付かない環境の作り方もご紹介します。
ダンゴムシが好む環境
まずは、ダンゴムシの好む環境からみていきます。
- 湿った場所
- 隙間
- 薄暗い場所
このような場所は、ダンゴムシにとって住みやす場所だと言えます。

どれも庭のどこかにありそうですね。
ダンゴムシが嫌う環境にする
つまり、このような場所を極力作らないようにする事が、ダンゴムシが寄り付かないようにする事につながるのです。
湿った葉を減らす
特に、ダンゴムシは湿った場所が大好きで湿った枯葉などは餌にもなります。

乾燥する場所は好みません。
だからこそ、湿った落ち葉や石の下などに集まる事から、こまめに枯葉を減らすとダンゴムシの予防につながります。
また、雨の翌日などは石を裏返したり場所を変えてみましょう。
さらに、長く伸びた草を刈る事で陽の光をしっかり当てるのも良いです。
隙間を塞ぐ
また、ダンゴムシは様々な隙間から家の中に入り込む事が可能です。
- 窓の隙間
- 縁側
- 収納の隙間
このような、生活のちょっとした隙間を作らない事が大切です。
例えば、窓サッシであれば専用のウレタンもなどをネットやホームセンターで購入して埋めておきましょう。

寒い時期には一石二鳥ですね。
さらに、物があり過ぎるとそれだけ隙間が作られる事に繋がります。
だからこそ、常に家や庭先を整理整頓しシンプルなアイテムで生活をするのも良いですね。
特に、庭先の使わなくなった鉢植えや置きっ放しのバケツなどは、絶好の住処となるので注意してください。
このように、ダンゴムシの習性を知りできる事から始めてみても良いと思います。
ダンゴムシってどんな生き物?昆虫じゃないって本当?
さて、ダンゴムシの駆除方法をいくつかご紹介してみましたが、最後にダンゴムシの生態もご紹介しましょう。
ダンゴムシとは
ダンゴムシはどれも同じに見えますが、主に3種類あります。
- オカダンゴムシ科
- コシビロダンゴムシ科
- ハマダンゴムシ科
また、日本では海岸線や砂浜にはハマダンゴムシ、森林などにはコシビロダンゴムシが土着種で、よく見かけるオカダンゴムシは外来種であると言われています。
ただ、この中で一般的によく見かけるダンゴムシは”オカダンゴムシ”です。

外来種だったんですね。
このダンゴムシとは、ワラジムシ目の動物で”ムシ”と呼んではいますが昆虫ではないのです。
昆虫でないのはびっくりです。
実は、ダンゴムシはエビやカニに近い仲間だと言われているのをご存知でしょうか。
つまり、ダンゴムシは甲殻類の仲間なのです。
甲殻類の仲間といえば、最近人気のグソクムシなど、水中に棲息する生き物が多く属しています。
ダンゴムシは食べれる?
ダンゴムシを食べるなど、想像もつかず驚くひとも多いかもしれません。
しかし、ダンゴムシは先程にもあったように甲殻類のエビやカニの仲間です。
だからこそ、食べることは可能です。
しかし、毒をもっていないので非常食として食べられるだけの事であり、積極的に料理して食べたいる国はもちろんありません。
ダンゴムシの体
また、小さくてわかりづらいダンゴムシの身体ですが、体長は平均10㎜程度で、横に線が入っているように見えるのは、14個の体節が連なってできているからなのです。
ダンゴムシは甲殻類なのですが、甲殻類の体は簡単にいうと体節と付属肢から構成されています。
体節とは、胴体を形づくっている1ブロックの事で、付属肢とは各体節から出ている1対の器官であり、脚や触角などが付属肢にあたります。
体節の主な役目
ダンゴムシの頭部を1節とすると、その裏側には触角や口、表側には目が付いています。
次に、胸部は7節から構成されていて各体節に1対ずつ脚が付いています。

つまり、ほぼ胸部とも言えますね。
そして、腹部は9節目~13節目の5つで尾部が最後の1節から構成されています。
このように、同じような形に見えてそれぞれの役割がある事に驚きですね。
ダンゴムシの脱皮
また、ダンゴムシは生まれたその日のうちに一回目の脱皮をします。
さらに、大きくなるたびに脱皮を繰り返し、薄い半透明の膜のようなものを脱ぎ捨てていきます。
この産卵方法は、エビやザリガニなども同じ方法で、ダンゴムシが甲殻網であることの証だと言えるでしょう。
ダンゴムシは目が悪い
ダンゴムシは、よく見ると顔に目がきちんとあります。
しかし、ダンゴムシはとっても目が悪い生き物だと言われています。
ダンゴムシは、キリッとしたつり目の顔ですが、なんとなくかわいい印象ですよね。
しかし、あまり目は見えていないのです。
ダンゴムシは夜行性
また、ダンゴムシは夜行性で夜になると活動的になり、餌やメスを探して動き回ります。
では、私達が日中に見かけるダンゴムシは何をしているかというと、大半は寝床に隠れていたり寝床に向かっていたりしているのです。
だからこそ、明るいうちに触ったりいじったりすると驚いて丸まってしまいます。

活動オフモードだとそうですよね。
また、この丸くなってしまう理由には防御の意味があると同時に、体内の水分が蒸発するのを防ぐ役割もあります。
このように、ダンゴムシは夜行性だからこそ大量に発生しても気づくのに遅れ、対策が後手に回ることも被害を大きくする原因です。
ダンゴムシの繁殖期
また、ダンゴムシの繁殖期は冬を過ぎて気温が徐々に上がり始めたころです。
ちょうど4月~5月あたりですね。
その頃になると、オスはメスを激しく追いかけ、求愛行動を頻繁にするようになります。
丸まっているダンゴムシに、もう一匹が覆いかぶさっている光景を見かけたら、それはまさにオスがメスに言い寄っている真っ最中と言えるのです。
そして、運よく交尾に至るとメスは自分のお腹の保育嚢と呼ばれる器官に産卵します。
ダンゴムシの繁殖率
また、ダンゴムシは一度の繁殖で数十から数百の幼生を産みます。
出てきた時は、数ミリの透明な乳白色をしています。
また、3か月経つ頃までには成虫のような黒色のダンゴムシに成長し、4か月経つころには性成熟し、子孫を残せる状態になるのです。

早いですよね。
さらに、ダンゴムシは平均で3~5年生きる事ができます。
産卵時期
また、ダンゴムシの産卵時期は5~6月頃といわれていて、出産は育房と呼ばれる部屋で行います。
この後は、成長期となるので大量発生につながるのです。
つまり、駆除を行うならこの産卵時期の前に行う方が良いと言えますね。
ダンゴムシの天敵は?
繁殖率の高い生き物は、それだけ点滴も多いと言えます。
特に、毒もなく丸まることしか防御できないダンゴムシにとって、天敵は沢山いるのは間違いありません。
- 鳥
- アリ
- トカゲ
- ムカデ
- クモ
このように、ダンゴムシは無害で防御力も低いのでほとんどが天敵とも言えるのです。
例えば、鳥はダンゴムシが丸まっていてもむしろ突っつきやすく、丸ごと捕食してしまいます。
さらに、ダンゴムシより小さなアリも集団で襲えばダンゴムシなど簡単に食べてしまいます。
他にも、ムカデやクモなども天敵になりえる存在は多く、丸まるだけの防御ではたちうち出来ない、ちょっと可哀想な一面もあるのです。
さいごに
いかがでしたか。今回は、ダンゴムシの駆除方法についてご紹介しました。
殺虫剤は、手軽で簡単ではありますが子供やペットがいたり、環境への影響が気になる人はそれ以外に今回ご紹介したような方法を取ってみても良いでしょう。
つまり、まずはダンゴムシの生態や性質を知ることも大切ですね。
そうすることで、ダンゴムシを退治することなく撃退できるかもしれません。

ぜひ、参考にしてみてください。
ワラジムシ・ダンゴムシについて