- しだれ桜ってどんな花?
- しだれ桜の花言葉
- しだれ桜の種類
日本人にとって、桜の花は特別な存在ですよね。春といえば桜ですし、お花見は特別な春のお楽しみでもあります。
しだれ桜には、どのようなイメージがありますか?今回は、しだれ桜の花言葉やその種類の多さにも注目しました。
しだれ桜は桜の中でも、独特な雰囲気があり、日本ではソメイヨシノの次に人気の桜。
ソメイヨシノのような桜もステキですが、しだれ桜には日本の風情や伝統を感じる方も多いのでは?
しだれ桜ってどんな花?

しだれ桜の特徴は?
しだれ桜は漢字では「枝垂れ桜」と書きます。
その名前からもわかるように、枝が垂れているのは想像できますね。

しだれ桜という品種ではないの?
枝が柳のようにしなり、その様子は糸桜とも呼ばれています。
枝が柳の葉のように垂れ下がっている桜、全ての総称として「枝垂れ桜」と呼んでいます。
ですから「枝垂れ桜」という品種はありません。
実は私自身も「枝垂れ桜」という品種があるのだと、すっかり勘違いしていたのですが、きっと私意外の方でもいらっしゃるはず…。
なぜ枝が垂れているのか?その理由は、枝が長いことと、枝が柔らかいことです。
開花時期はしだれ桜の品種にもよりますが、他の桜とほぼ同様、3月下旬~4月上旬ですね。

しだれ桜は長寿命?
日本国内に植えられている約80%がソメイヨシノだといわれています。
ソメイヨシノの寿命は平均で70年~80年なのだそう。
しかし、しだれ桜は長寿命であることが珍しくありません。
しだれ桜の花言葉

しだれ桜の花言葉は何でしょうか?
見た目にも圧倒的に美しく存在感のあるしだれ桜ですが、花言葉が気になりませんか?
桜に花言葉ってあるの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
もちろんソメイヨシノや山桜にも花言葉がありますし、しだれ桜にも花言葉があるのです。
しだれ桜全般に当てはまる花言葉は3つありました。
優美
全てのしだれ桜にあてはまる事ができる花言葉1つめは「優美」です。
優美とは上品で美しいこと。しとやかで美しいことです。
なんてステキな言葉なのでしょうか。
それだけしだれ桜が美しく、特別であるのだと感じますね。
盆栽好きの人に、しだれ桜の盆栽をプレゼントする…という方法も無くは無いですが、多くの方は盆栽を頂いても、ちょっと困っちゃいますよね。
また、しだれ桜を誕生日や記念日に花束にする…なんてことも難しいので、お花見に行った時にさりげなく花言葉を披露するのがステキなのではないでしょうか。
ごまかし
もう1つの花言葉は「ごまかし」です。
ごまかしと聞くと、良いイメージというよりは、悪いイメージが先行します。
優美からはかけ離れているように感じる「ごまかし」という言葉ですが、これにもやはり理由があります。
しだれ桜の特徴でもある、枝が垂れ下がっている姿が、見た目をごまかしている、自分を偽っているように見えることが理由といわれています。
円熟した美人
残り1つの花言葉は「円熟した美人」です。
しだれ桜の見た目の美しさももちろんあるのでしょうが、枝垂れ桜は寿命の長い品種です。
平均で300年以上、ソメイヨシノの70年~80年の寿命に比べても、かなり長寿ですね。
さらに老木となってからでも、それはそれは美しい花を咲かせるのです。
この強さから、円熟した美人という花言葉がついたのではないでしょうか。
歳月を重ねて巨木になり、風雪に耐えた枝からは、歴史を感じる何ともいえない美しさを感じます。
日本各所の有名なしだれ桜の名所は、多くがとても長寿命なしだれ桜です。
しだれ桜の種類
しだれ桜は、ほとんどの方が見たことがあるでしょう。
ですが、しだれ桜の種類まで知っている方は少ないかもしれません。
桜の種類は全て合わせると600種類ほどあり、しだれ桜にもいくつかの種類があります。
代表的なしだれ桜の品種をご紹介いたします。
八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)
八重紅枝垂はエドヒガン系の桜の一種です。
その名前からもわかりますように、花びらはいくつも折り重なった八重咲きです。
花びらの色は、やや濃いピンク色。
しかし5分咲き~7分咲ごろが、最も花びらの色が濃くなります。
満開に向けて淡い色に変化していく為、花びらの色の変化も楽しむことができます。
紅枝垂(ベニシダレ)
ヤエベニシダレが一重になったのがベニシダレです。
濃い紅色の花を咲かせます。
清澄枝垂(キヨスミシダレ)
千葉県鴨川市清澄寺にあったことからその名前となりました。
花の色は真っ白で一重。
枝垂彼岸(シダレヒガン)
枝垂彼岸はエドヒガン系の桜の一種です。
花はエドヒガンと区別がつかないほど、同じような花が咲きます。
花びらは薄いピンクで、ほとんど白に近いピンク。
花は下を向いてつきます。
仙台枝垂(センダイシダレ)
枝垂れ桜の中でも代表品種となる仙台枝垂。
花は薄いピンク色で、遠目からは白色に見えるでしょう。
八重咲きの花が美しく、花の大きさは3センチほど。
吉野枝垂(ヨシノシダレ)
名前のとおり、ソメイヨシノの枝が垂れた品種です。
ソメイヨシノのように、淡いピンク色の花をたくさん咲かせて、見た目も華やかですね。
菊枝垂(キクシダレ)
たくさんの花びらの数で、菊のような花を咲かせる桜です。
花びらは50枚を超えるそうで、桜っぽくないその花はとても豪華で愛らしいですよ。
糸枝垂(イトシダレ)
糸枝垂はとても大木になることで有名なしだれ桜。
薄い桃色の八重咲きの花びらが特徴的です。
雨情枝垂(ウジョウシダレ)
薄紅色の八重咲きの花を咲かせます。
雄しべが長く突き出ているのが特徴です。
枝垂山桜(シダレヤマザクラ)
特徴としては葉が開くのと同時に花が咲きます。
枝はやや太めで、花は大輪で花びらも厚みがあります。
まとめ

しだれ桜もたくさんの種類があるのね。
しだれ桜とひとくくりにしてしまいがちですが、主な品種だけでも数多くありました。
どのしだれ桜も趣があり、ソメイヨシノにも負けない美しさがありますね。
花の色や花びら、開花時期などそれぞれ異なる特徴はありますが、花言葉も枝が垂れ下がっている様子からつけられたようです。
しかしその枝の垂れる姿の捉え方によって、まったく違う意味の花言葉がついているのは、なんとも不思議でした。
あなたはどの花言葉が一番ピッタリときましたか?
このしだれ桜を大昔の人達も眺めていたのかと思うと、その長い歴史も同時に感じることができるのも、しだれ桜の魅力です。