- ウンベラータは成長の速度が早い?
- 成長しすぎで困ったときの対処法は?
ウンベラータという観葉植物をご存知ですか?
大きな葉っぱが特徴的で、インテリア好きな方にも大人気の観葉植物です。
丈夫でお世話するのにも手がかからないことでも人気のウンベラータ。正式名称は『フィカス・ウンベラータ』といいます。
個性的な樹形と大きな葉っぱが、インテリア雑誌・雑貨屋・美容院や各種サロンなどでも人気の観葉植物です。見かけたことありませんか?
ハート形の葉っぱが可愛く、育てやすいので一般家庭でも需要があります。
ウンベラータは成長の速度が早い?
フィカス・ウンベラータは成長が早く1年で約20センチほど伸びると言われています!
夏から秋にかけての時期が成長期となっており、この期間は順調に成長していきます。
寒くなってくると成長はゆっくりになり冬には落葉がみられますが、また成長期がやってくると落葉した以上に葉が生い茂ってくるので心配はいりません。
成長しすぎで困ったときの対処法は?
フィカス・ウンベラータは成長すると3mにもなるときがあります。元気に育ってくれるのは嬉しいことですが、家の中で育てていると天井に当たってしまい大変ですよね。
剪定する
フィカス・ウンベラータは上へ伸びていく性質を持っています。なので、徒長して形が崩れてしまう前に上手に剪定してあげるのが良い方法です。
剪定とは樹木の枝を切って形を整え、風通しなどを良くしてあげることです。
まずは、どの方向に枝を伸ばしたいか、どこにボリュームを出したいかなどイメージを持ってください。
いらない部分を優先的に
古くなって黄色く枯れかけた葉や、混みあっている枝葉を優先的におとしていきます。
上に伸ばしたくない場合は
枝の最先端部分を剪定します。剪定した部分から新芽が出て、枝がY字に伸び横にボリュームが出てきます。
さらに新たに伸びた枝を剪定していく作業を時間をかけて繰り返すと、横に広がりをもったウンベラータに育ってくれます。
茎や枝が出ている部分のすぐ下をカットすると、新芽が出やすくなりますよ。

成長期にするのがオススメです。
フィカス・ウンベラータは剪定をすると、切り口からベタベタした白い樹液が出てきます。これはゴムの木特有の樹液で、人によってはかぶれてしまう事もあるので注意してください。
ウンベラータの枝葉を有効活用
剪定していらなくなった枝葉。まだまだ元気な枝葉なら捨てるのはもったいないですよね。
挿し木や水挿しで仲間を増やしてインテリアグリーンをもっと楽しみませんか?
挿し木
1.剪定した枝の中から芽の出ている先端部のある枝を選び、1~2節残して10~15cmくらいの長さに切ります。
この時枝を斜めに切ると切り口が斜めになり表面積が広くなるので、水分を吸い上げる量が増えます。そのため根が伸びやすくなりますよ。
2.枝の切り口から出てくる白い樹液を水で洗い流します。
3.新しい挿し木用の土や赤玉土を植木鉢に入れます。
4.植木鉢の土に最初に水をあげてから、枝を土に5cmほど挿します。
事前に割り箸などの棒状のもので土に穴を開けておくと、枝を挿した時に切り口がダメージを受けなくて良いですよ。
5.挿し木後は、たっぷりと水をあげましょう。
普段は土が乾いたら水をあげますが、枝が土に根付くまでの間は土が乾く手前のタイミングでたっぷり水をあげましょう。
土が乾燥しすぎると枝が枯れてしまいますし、常に土が湿っているのも根が生長しません。
土から水分が無くなりかけると水を吸収しようと頑張って根を伸ばすので、土が乾きかけるタイミングに合わせて水をあげると良いですね。
6.挿した枝がしっかり根付いたら、観葉植物用の土や培養土を入れたひと回り大きい植木鉢へ植え替えてあげましょう。

仲間が増えると嬉しいですね。
水挿し
挿し木より簡単に枝葉を楽しみたい方には水挿しがオススメです。また、剪定後すぐに挿し木が出来ない場合の簡易的な方法としても使われています。
1.葉は1~2枚だけ残して他の葉は取ります。
2.切り口の白い樹液を洗い流してから、綺麗な水を入れた透明な容器などに挿します。
3.毎日水の交換をしてあげましょう。
根が出てきたら少しの間はそのままで育ちます。しかし土からと違い栄養分がないため次第に枯れてしまいます。せっかく根が出るまで育ったのですから、植木鉢などに植えてあげるといいと思います。
土に植え替えた場合は、土が乾かないようにたっぷりとお水をあげて下さいね。
日の当たる場所に置くのがポイントです。

フィカス・ウンベラータは日光を好みます。
ただし、直射日光は刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、室内の場合はカーテン越しなどの柔らかい日差しを当てるようにしてください。
ウンベラータの育て方
フィカス・ウンベラータの葉は大きいです。そのためホコリがつきやすいので定期的に掃除してあげて下さい。
毎日葉水するときに優しく拭いてあげたらいいですね。
乾燥を防ぐほかに、害虫を予防する効果もあります。
水やり
成長期の時期は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。成長期以外の15℃を下回るような時期は、土が乾いてから2・3日後に与えるようにします。
水やりの回数を減らしたことによって元気がなくなるなどの症状が出た場合は、その都度回数を少し増やすなど調整して下さい。
肥料
基本的に肥料は必要ありません。成長を早くしたい場合や元気がない時は、成長期に与えるようにしてください。
肥料を与えすぎても枯れる原因となります。注意が必要です。
植え替え
フィカス・ウンベラータは大きく育つため、だいたい1~2年に1度は一回り大きい鉢植えに植え替えが必要です。
植え替えをしない根詰まりを起こしてしまい、最悪枯れてしまいます。
植え替えた後は、約2週間ほど強い光や風の当たらないところで休ませてあげましょう。このとき肥料は与えないようにしてください。
成長に悩みを感じたら?
日光に当てる
室内で育てていても十分元気に育つのですが、日の当たり具合によっては元気がなかったり葉が黄色くなったりします。
直射日光はダメですが、カーテンレース越しに置くか、キャスター付きの鉢台に乗せて移動させるようにして、毎日日が当たるように工夫してみてください。
持ち運べる大きさでしたら、屋外の日当たりの良い場所で育ててあげるのもポイントです。
鉢の底を見る
根が出てきてたり、根詰まりを起こしていませんか?
鉢を一回り大きいものに植え替えてみてください。植え替えの時期は成長期に限ります。
害虫がついてしまったら?
フィカス・ウンベラータにつく代表的な害虫の例として挙げられるのは、ハダニやカイガラムシ・アブラムシです。
害虫を見つけた場合は、すぐにブラシで落とすか水拭きして取り除くことが大事です。
害虫がつかないようにするには、日光に当て風通しのよい場所に置き、水やりを適切に行うことです。葉水をこまめにするのもポイントです。
病気になったら?
フィカス・ウンベラータは、うどんこ病にかかりやすい観葉植物の一つです。うどんこ病とはカビが原因で葉などに白い粉がつく病気のことです。
そのままにしておくと枯れてしまうので、早めにその葉を取り除くことが大切です。

病気が広がらないように対処するのが一番のポイントです。
まとめ
成長も早く、樹形を好みに合わせて作り出すことができ、インテリアグリーンとして大人気のフィカス・ウンベラータ。
育て方や植え替え方法をしっかり守れば、他の観葉植物よりも育てやすいのが特徴です。
お家のシンボルツリーとして取り入れてみませんか?
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