• チャドクガの成虫にも毒がある?
  • 成虫の大きさや駆除・退治する方法

「チャドクガ」って、聞いたことありますか。

「茶毒蛾」と書きますが、茶色の毒を持つ蛾ということで、日本では代表的な毒蛾なんです。

毒を持っているので、刺されたりすると痒くなります。

 

痒くなると言っても、蚊と同じように軽く見ていると、大変な症状も出てきますので、意外と厄介で危険な虫なんですよ。

 

保育園や幼稚園、道端や公園の植え込みなどにいたりしますので、子どもを持つ親としても、看過できない虫です。

 

今回は、チャドクガの生態やその駆除方法などをご紹介します。

チャドクガとは?

発生時期や発生場所

チャドクガの幼虫は年2回発生します。

1回目は4月から5月で、2回目は8月から9月です。

卵から羽化するのですが、1回目は6月から7月、2回目は9月から10月に成虫が発生します。

 

成虫になると、寿命は5日から7日ととても短いのですが、春から秋にかけてずっと飛んでいるようなイメージがあるのは、年に2回も羽化するからなのです。

 

つまり、チャドクガのいる時期は、4月から10月と覚えておくといいでしょう。

 

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チャドクガは本州以南の各地に分布しています。

 

チャノキ、ツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物の葉を食しますので、私たちに身近な植物に潜んでいることになります。

 

これらの植物の葉っぱの裏に産卵しますので、外側からはよく見えないことがあります。そのために、知らないで植物に近づいて触ってしまい、被害にあうこともあります。

 

ちょうど春になり暖かくなってきて、子どもたちが外で遊び始める頃から、夏の暑さが落ち着いてきた秋ごろまで、チャドクガの発生時期となります。

 

また、チャドクガは成長するにしたがい、木全体に拡散し食欲も旺盛です。放っておくと気が付いたら、木がまるまる一本食べられていたということもありますので注意しましょう。

 

卵を産卵する時期

チャドクガの産卵時期は、4月から10月になります。

一回の産卵で100匹ほどの卵を産みます。

 

その後、4月から6月、8月から9月に孵化し、植物の葉の上で集団生活します。

 

10月ごろまで産卵しますので、その頃に生まれた卵はそのまま卵のままで越冬もするのです。

 

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その後、春になると孵化をします。

 

こうして見ると、チャドクガは年2回に発生し、卵も越冬することができる虫で、とても繁殖力、生命力が強い虫ということがわかります。

 

さすがに卵の時は毒を持っていることはありませんが、産卵する時に成虫の毒針毛が付着しますので、卵も危険であることには変わりません。

 

ただ卵の状態ですと成虫と違い動きませんので、この時期に駆除すると良いと言われています。

 

ツバキ、サザンカなどチャドクガのつきやすい植物を持っている場合、時々剪定をして風通しをよくし、葉の裏も見えやすくしておくと、チャドクガの卵があるかどうか、確認しやすいでしょう。

 

また、チャドクガの天敵であるスズメバチにも見つけやすくなります。

 

一度チャドクガの卵が産み付けられると、同じ木に何度も卵を産み付ける習性がありますので、発生時期にはすぐに確認することです。

 

幼虫・毛虫の時期

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チャドクガの幼虫とは、いわゆる毛虫と言われる時期です。

 

特徴

  • 体は黄色と黒のシマ模様で、そこに白い毛が生えています。
  • この白い毛が「毒針毛」と呼ばれる毛です。
  • ツバキの葉の裏に数十匹が一列にずらっと並んでいる。

 

一つの枝の葉を食べると、誰かが指揮をしているかのように一列に並んで隣の枝に移動していくという習性があります。

 

刺激を受けると、いっせいに頭を上げ左右に振る行動をします。見ているとユーモラスな動きですが、その理由ははっきりとはしません。

 

集団で動くことで天敵に大きな虫と思わせている威嚇行動である、体を動かし毒針毛を空気中に出して天敵を攻撃している、と言われています。

 

毒針毛ですが、やっかいなのは風に乗って空気中に広がるということ。

 

直接チャドクガの幼虫を触らなくても、チャドクガの幼虫がいる木の側を通り、そこに風が吹いてきたら被害にあうということが起こるのです。

 

ペットと散歩していてペットの毛に毒針毛が付いていて、それに触ってしまい、被害にあうということもあります。

 

気づかないうちに毒針毛に触っているということが多く、被害を防ぎたくても防ぎようがないのも、被害の拡大につながっています。

 

幼虫が孵化し脱皮した殻にも毒針毛は付着していますので、幼虫がいなくなったと言って、安易に触らないようにしましょう。

 

成虫の時期

チャドクガの成虫は、黄褐色で20mm程度の大きさになります。

6月~7月、9月~10月に発生します。

 

夜に街灯や電灯の周りを飛んでいるのを見たことがあるでしょう。昼間は、木の葉の裏に潜んでいますが、夜になると照明に集まってきます。

 

今は網戸があるので、あまり家の中に入ってくることはないでしょうが、キャンプなど外にいる時は注意しましょう。

 

蛹になる時は、糸を吐きながら地面に降りていき分散して蛹になります。

 

成虫は羽化する際に、尾端に毒針毛を塗り付けます。

 

夜間家に入ってきてしまった場合、無理に追い出そうとしたり、殺虫剤をかけようとすると、毒針毛をまき散らす可能性があるので、あまり刺激しないようにしましょう。

 

蛾がとまったところを、濡れた雑巾やティッシュペーパー(5枚ぐらい重ねる)で押さえつけるように捕まえましょう。

できればゴム手袋をはめるとよいでしょう。

 

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とにかく、蛾に触れることを極力避けることです。

 

チャドクガの成虫にも毒がある?

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ずばり、チャドクガの成虫にも毒はあります。

 

チャドクガの毒は強いとは言えませんが、やっかいなのは卵から成虫まで、どの時期にも毒を持っているということです。

 

卵から成虫まで、どの時期でも手で直接触るようなことは絶対に避けましょう。

 

チャドクガの毒による被害

チャドクガの被害は、まずツバキ、サザンカ、チャなどの植物がだめになってしまう葉の食害です。

一度の産卵で100匹の卵を産みますので、それが幼虫になり木全体に広がると、木がまるまる一本丸裸にされてしまうということが起こります。

 

また、チャドクガの持つ毒針毛による被害は日本各地でよく聞かれることです。

 

たいてい毒蛾と呼ばれる蛾は一匹につき、50万本から600万本もの毒針毛を持つと言われています。

 

チャドクガの特徴としては、卵から成虫まで生涯にわたり、この毒針毛を持っています。そして、ヒスタミンなどの毒を含む、この毒針毛は抜け易く、また小さなトゲが付いているため一度皮膚につくと抜けにくくなっています。

 

ヒスタミンなどの毒によりかぶれが出てきます。一度このかぶれが出ると、抗原となり2回目以降もアレルギー反応が出てくる場合もあります。

 

毒針毛はとても細かく、長袖を着ていても袖の中へと入っていくできます。風に乗って毒針毛が飛散して、知らない間にかぶれが出てきてしまうということもあるのです。

 

ツバキなどの園芸植物や植え込みの植物に発生するため、都心でも被害が多くなっているという報告もあります。

 

身近にいる虫なのですが、何だかとても厄介な虫なんですね。防ぐ手立てがないというのも、被害を拡大させている原因でしょう。

 

刺されたときの対処法

刺されたら毒針毛を取るのが一番の方法ですが、手で取るとそこに毒針毛が付着しますので、ガムテープで貼り付けて取るのが一番です。

その時にもゴム手袋をつけると一層効果的でしょう。

 

被害にあわないためには、ツバキやサザンカなどの植物があったらあまり近づかないように注意することです。

 

チャドクガの被害にあうとどういう症状がでる?

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チャドクガに刺されてもすぐには症状は出ません。

 

2~4時間経ってから痒みが出てきて、「あ、あの時に刺されたな」なんて思ったりするのです。

 

チャドクガによる症状

  • 2~4時間経ってから痒みが出る
  • 痒みが出たら赤い発疹が出て、その後、激しい痒みに襲われる

 

人にもよりますが、短いと1週間ぐらいしたら、痒みや赤い発疹が治まる場合があります。長いと、こうした症状が半年続くこともあるようです。

 

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痒くなってきても、我慢して下さい。

 

手で掻きむしると、毒針毛が広がり、体全体に広がり、症状も重くなってしまいます。

 

まずは、刺されたと思う箇所にガムテープを貼り付けて毒針毛を取るようにしましょう。また、洋服も同じようにして毒針毛を取って下さい。

 

痒いからと言ってむやみに擦ったりすると、皮膚に毒が注入されてしまいます。

 

腕が刺されたら腕全体、首に刺されたら首から背中などと広範囲に痒みやかぶれが広がっていきます。痒みで寝れないということも起こってきます。

 

ひどくなると、熱が出たり、めまいが出たりということがありますので、その時は病院で診察を受けましょう。

 

一度刺されると、抗体が形成されて2回目、3回目と刺されるとアレルギー反応があらわれることがあります。回数を重ねるごとに症状も重くなります。

 

アナフィラキシーショックを起こす可能性も高くなってきますので、一度刺されたら、注意しましょう。

 

チャドクガ被害の治療方法

チャドクガに刺されたら、まずすることは毒針毛をガムテープで取ることです。

その後、強い流水、泡立てた石鹸で洗い流しましょう。

着ていた服は他の洗濯物とは別に高温で洗いましょう。(スチームアイロンをかけるのも効果的です。)

 

痒みが激しく眠れない、発疹が体全体に広がったとなったら、すぐに皮膚科、あるいはアレルギー科に行くことおすすめします。

 

チャドクガの毒はヒスタミンなので、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)やステロイド剤を処方されます。

 

病院が開いてない時、「とりあえず市販の薬を」と思っている方も、抗ヒスタミン薬、ステロイド剤を購入しましょう。

 

蚊に刺されたと同じように考えて、虫刺されの薬を買っても効き目はありません。

 

ステロイドは症状が出た部位によって、適切な薬の強さが変わってきますので、薬剤師さんに相談して、自分に合う薬を選んでもらいましょう。

 

またチャドクガの毒は熱に弱く、50度でその毒性を失います。

 

刺されたところに、暖かい缶コーヒーやカイロなどをあてて応急処置を取ることもできます。

沸騰させたお湯と同量の水道水を混ぜて、50度ぐらいになったところでスプーンを浸し、そのスプーンを患部にあてて、痒みを止めたという人の話もあります。

 

火傷には注意しないといけませんが、痒いところに熱いものをあてるというのは、夜眠れない時にいい方法かもしれませんね。

 

痒みというのは、血の巡りが良いと一層出てくるものです。刺された場合は、アルコールを飲まずに、またお風呂ではなくシャワーにした方が、炎症がひどくならなくて済むでしょう。

 

チャドクガを駆除・退治する方法

一度刺されてしまうと厄介で面倒な蛾、チャドクガを駆除・退治する方法にはどんな方法があるのでしょうか。

 

卵の駆除

チャドクガを駆除するには、卵のうちに駆除するのが一番です。大きくなって動き回ると、木全体に広がってしまいますので、駆除も大変になります。

 

チャドクガの卵は越冬しますので、10月に産卵したら、冬の間に駆除すると良いでしょう。

また、6月から8月も産卵時期になります。その頃も、一度木をチェックして駆除します。

 

チャドクガは年2回産卵し、孵化することを覚えておきましょう。時期も頭に入れておくと、その時期にすぐ駆除に取り掛かれます。

 

駆除する際の注意点

  • 駆除する際は、必ず長袖、長ズボン、手袋です。ゴーグルをつけたり、首にタオルを巻いたりする人もいるようです。
  • とにかく肌を極力出さないという服装で駆除します。
  • 駆除作業は、風のある日は絶対に避けましょう。毒針毛が風で飛びますので刺される危険があります。

 

卵の駆除方法としては、葉の裏に卵を産み付けますので、葉の裏側を注意深くチェックしていきましょう。卵を見つけたら、その葉っぱごと切り落とし、そのまま袋の中にポトンと入れましょう。

 

卵は産卵の時に、成虫の毒針毛で覆われますので、たくさんの毒針毛がついてます。卵だけでなく、葉っぱにも触らないように注意しましょう。

 

また、一度卵、幼虫、成虫を見つけたら、その木に再び卵を産み付ける可能性がありますので、毎年駆除するつもりで、時期になったら木を点検して下さい。

 

幼虫の駆除

チャドクガの幼虫は4月から7月、8月から9月に見られます。

 

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この時期には要注意です。木の点検をしてみましょう。

 

チャドクガの幼虫も、葉の裏に集団で潜んでいます。卵の駆除と同様に、葉の裏をよく見て、見つけたら葉っぱごと切り落として、袋にポトンと入れ落としましょう。

 

基本的には、卵の駆除と同じです。毒針毛に刺されないように、極力肌を出さない服装をして、直接毛虫を触らないのはもちろん、毛虫のいる葉っぱにもできるだけ触らないようにしましょう。

 

卵の時と違うのは、幼虫になると動くということです。動きを察すると、糸を引きながら落ちて行ったり、毛を飛ばしてきます。

 

幼虫駆除の際は、葉っぱというより、思い切り枝ごと切ってしまってもよいかもしれません。

枝ごと切り落とすので、大きなゴミ袋を用意しておくと便利です。

 

チャドクガの幼虫がいた枝葉に、普通の殺虫剤スプレーをかけたりすると、毒針毛が飛散する恐れがあり逆効果です。

 

今はチャドクガ専用のスプレーがありますので、そちらを購入して使って下さい。

 

また、チャドクガの幼虫は死んだとしても、毒針毛の毒性は残っています。死んで葉っぱから落ちたからといって、素手で触るようなことは絶対にしてはいけません。

 

落ちた幼虫は、割りばしで一匹ずつ取って捨てましょう。

 

チャドクガ専用の防除剤

先ほどチャドクガ専用のスプレーがあると書きましたが、殺虫剤とは違い、固着剤のスプレーです。

 

虫を殺す成分はいっさい入っておらず、毛虫を固めて処理するためのスプレーとなります。

 

葉の裏に潜んでいるチャドクガの幼虫の群れに、シューとかけて毛虫ごと固まらせます。これですと、毒針毛も飛び散ることがありませんので、駆除がとても楽になります。

 

スプレーをかけて、毛虫が白く固まったら葉や枝ごと切り落として、ポイとゴミ袋へ入れます。

 

毒針毛が飛び散らないと思うだけでも、気持ちが楽になりますよね。

 

また、毛虫が糸を引いて落ちることもストップできます。毒針毛と幼虫の動きをシャットアウトできるのです。

 

かと言って、防護の服装は欠かさないようにして下さいね。油断をして、後で痒みが出てきても、後の祭りです。予防するには越したことはありません。

 

このスプレーは殺虫剤のような薬ではありませんので、臭いこともないですし、本当に便利です。

 

ただ、やはり風の強い日に使用するのは避けて下さい。毒針毛が飛び散りますし、スプレーの効果もあまり望めません。

 

チャドクガの予防

それでは、チャドクガを予防することはできるのでしょうか。

 

一度チャドクガがついてしまうと、予防はかなり難しく、毎年の駆除作業が必要になりますが、できるだけ増やしたくないと思ったら、やはり剪定をすることです。

葉や枝が増えてきたら、剪定をして木の中の風通しをよくすることで、チャドクガの発生を予防することはできます。

 

また、スズメバチなどチャドクガの天敵もチャドクガを見つけやすくなりますので、剪定は欠かせないでしょう。

 

剪定の時期

  • サザンカなら花が終わった3月ごろ、秋は9月ごろ。
  • ツバキはら、4,5月ごろ。

 

どちらも葉裏の点検は3,4月に済ませて、剪定を行いましょう。

 

また、オルトラン剤という薬剤を根元に撒くことも予防法としてあります。

 

液剤と粒剤の2種類があります。効果としては、どちらも同じく変わりありません。液剤は希釈液を使用しないといけませんので、初めての方は粒剤の方が簡単です。

 

粒剤でしたら根元にふりかけ、その後水をやるだけで済みます。根元から水と薬を吸い取って、木全体に薬が行きわたりますので、虫が付きにくくなります。

 

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予防という点では、とても効果的でしょう。

 

まとめ

いかがでしたか。チャドクガは一般的によく見る毛虫ですが、一度木についてしまうと面倒な虫ですね。

被害も軽く見ていると、症状が長引き重くなってしまいます。

一番は予防ですが、付いてしまったらチャドクガの発生サイクルをよく知り、時期ごとでの対策をしっかりと立てていくことで被害を少なくすることができます。

 

ツバキ、サザンカなどを植えようと思っている方は、予防をきちんとしてきれいな花を楽しみましょうね。

 

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