- ジンギスカンの発祥や意味とは?
- ジンギスカンとモンゴルの歴史
こんにちは。今回はジンギスカンについて話したいと思います。
ジンギスカンは今や肉料理の中でも大人気ですね。
しかし、ジンギスカンとは何かと問われると答えに困ってしまします。
ジンギスカンってどんな料理?
ジンギスカンは、マトンやラムなどの羊肉を使用した日本の焼肉料理です。
あまり日本全体で見るとそこまでお店の数が他のお肉を使用した焼肉屋に比べて少ないですね。
しかしジンギスカンはお肉が柔らかくとても美味しいです。鍋料理に分類される事もありますが、調理方法は鉄板料理が一般的です。
ジンギスカンは一般的には北海道を代表とする郷土料理とされています。また岩手県や、長野県でも盛んに食されています。
また東京にもジンギスカン専門店があり週末はにぎわっているお店が多いです。
中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱して羊肉と野菜を焼き、羊肉から出る肉汁を使用して野菜を調理しながら食べます。
使用する肉には、調理液漬け込み肉があります。その中には、「味付け肉」、冷蔵肉の「生肉」、冷凍肉の「ロール肉」があります。
ジンギスカンの歴史
ジンギスカンの歴史について気になるものですよね。これからジンギスカンの歴史について話したいと思います。
日本に羊肉料理がやって来たのは大正時代のことです。そのためそんなに昔ではなくて最近と言えます。
ジンギスカンが北海道の家庭に普及したのは昭和初期のことです。メンヨウの飼育だけではなく食用として広がったのです。
ジンギスカンと言えば、北海道のイメージが強いと思います。しかし本州でもジンギスカンは有名なのです。
とは言え北海道でジンギスカンが広く普及しているのは事実です。
ジンギスカンの発祥・意味とは?
ジンギスカンが遠征中に食べていた?
俗説では、昔モンゴル帝国を率いていたジンギスカンが兵士のために遠征中に作られたとされたというものもあります。
しかし実際には、モンゴルの料理とはかけ離れているようです。
また中国でも似ている料理があるようですが、これもまた日本で食べられているジンギスカンとは異なるようです。

しかしジンギスカン自体の起源は中国にあるようです。
日本軍の旧満州への進出などを機に、羊肉が日本人風にアレンジされ作られたようです。
ジンギスカンという料理の命名は、源義経が深く関係しているのです。
源義経がジンギスカンと同一人物?
北海道を経由してモンゴルに渡った後に、源義経がジンギスカンにとなったという伝説から考えられたと言われています。
もともとジンギスカンは、軍服用として羊毛を生産するために羊を道内で飼育し始められました。
羊は、昔は輸入されていましたが、戦時下において不可能となったため、国内で生産することになりました。
種羊場は北海道の中では、札幌市月寒、滝川市に設置されました。このことにより、手に入りやすい羊を使い、北海道版羊肉料理が誕生しました。
1936年 札幌でのジンギスカン鍋料理試食会から普及
どのように普及していったかと言いますと、戦前に文献に初登場、1936年に札幌でジンギスカン鍋料理試食会がありました。
そのことにより、段々と普及していったのです。
戦後にジンギスカンが人気出た理由は、肉料理の中では低価格で食べられ、名前の印象も強く、美味しいため北海道で普及していったのです。
戦後は国内で羊を飼育していた数は減りましたが、輸入の羊肉を使用し現在でも北海道の食文化には必要不可欠のものなのです。
またジンギスカンは、鍋の中央が山のようになっているジンギスカン鍋を用いて焼いて食べるのが基本です。
しかしジンギスカン鍋が無い場合にはフライパンやホットプレートを使用するのも良いでしょう。一般家庭になかなかジンギスカン鍋はないですもんね。
最初のジンギスカン専門店は「成吉思荘」

最初のジンギスカン専門店は、1936年に開かれた「成吉思荘」というお店です。
成吉思荘と書いて、じんぎすそうと読みます。場所は東京都杉並区です。
長野県長野市信州新町では、綿羊の飼育が1930年に始まり、1937年には「料理講習会」が開催されました。
羊の臭みを減らすために、長野県名産のリンゴを使用した特別なたれに羊肉を漬け込みました。これらを行う中で長野県でもジンギスカンが普及していきました。
まだ皆さんの記憶に残っていると思いますが、2005年頃にBSE問題がありました。そのことにより国民から牛肉に対しての印象が悪くなりました。
それだけでなく、牛肉に比べて羊肉は脂肪分が少ないです。そのためジンギスカンブームがやってきました。
ジンギスカンは高価でも人気が高い
しかし、その後牛肉などの他の肉の価格減少により、羊肉は他の肉に比べて高価なものという印象がついてしまいました。北海道でさえもジンギスカン離れがあったのです。
それでもジンギスカンは他の肉と違う美味しさを持っているため定期的にジンギスカン専門店へ足を運ぶ人は絶えません。
日本国内での肉の変動は大きく変わります。牛肉だけでなく豚肉もどんぶりで活躍をしています。いつか羊肉がどんぶりとしてメジャーになる日も遠くなさそうです。
日本の技術と羊肉の美味しさがうまくマッチングすると低コストで多くの人がジンギスカンを口にできます。
ジンギスカンとチンギス・ハーンは関係ある?
ジンギスカンと聞くどうしてもモンゴルのチンギス・ハーンを頭に思い浮かべてしまいますよね。
モンゴルにも羊肉を食べる文化があります。結論から言うと関係あります。
先程も話しましたが源義経とチンギス・ハーンは同一人物とされたとありますよね。
チンギスハンとジンギスカンは同一人物
チンギス・ハーンとジンギスカンはモンゴル帝国の皇帝です。そして同一人物です。
チンギス・ハーンとは元々モンゴル語の発音に近いものを日本語表記したものです。
チンギス・ハーンの名前がヨーロッパに伝わる時にアラビア語を通じてしまったためそれがなまり、そこからまたヨーロッパの言語の発音に置き換えられ現在の日本ではこのようになったのです。
ハーンとはモンゴル系の民族の言語では「王者」という意味になります。カンは「王」や「君主」といったものになります。
チンギスは、生前はハンを名乗り、ハーンは名乗っていないその息子がこれを送って、自信もハーンと名乗ったのです。

チンギスと言うのは、はっきりとした意味が分かっていないみたいです。
これまでジンギスカンの歴史など沢山話してきました。これからジンギスカンの調理について話したいと思います。
まずは「生肉」の場合について話したいと思います。
生肉の場合は、ジンギスカン鍋・フライパンなどを火で熱し、油をひいてもやし、玉ねぎ、ピーマン。
そして、ニンジンやトウモロコシなどの季節の野菜などを鍋やフライパンに広げ、上方スライスされた羊肉を焼き、専用のたれにつけて食べます。
野菜の上に羊肉を乗せて食べます。このような光景を見る事は滅多にありません。そのためジンギスカンを食べる時は他の焼肉と異なり新鮮な雰囲気があります。
終わりに
皆さん最後まで読んでいただきありがとうございました。
ジンギスカンの事について今までより少しでも知識が増えたと感じて頂ければ幸いです。

ジンギスカンは、今や日本全国で知られ、各地で専門店があるほどです。
モンゴルとの関係も面白かったですね。あの源義経がチンギス・ハーンと同一人物とされていたことは非常に興味深いです。
北海道と言えば海鮮という印象をお持ちの方も多いと思いますが、是非ジンギスカンも食べてみてください。
ジンギスカンが日本にやって来たのは大正時代という事でまだ新しいですね。
これからさらにジンギスカンの人気が増していくことは間違いありません。
皆さんもこれからまだ一度もジンギスカンを口にしたことが無い方は食べてみてください(^^)/
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