- 「納豆とは」
- 納豆の効果と効能
- 納豆を毎日食べると・・・
みなさんは納豆はお好きですか?
独特の臭みがあって苦手だとおっしゃる方もたくさんいらっしゃいますよね。
そんな納豆、発酵食品なので栄養面で非常に効果的な食べ物であるということは周知の事実ではないでしょうか。
今回はそんな納豆を毎日とる効果について、ご紹介していきたいと思います。
「納豆」とは?
そもそも、納豆とはどのような食べ物なのか、どのようにして作られている食べ物なのかということを詳しくご存知でしょうか。
まずは「納豆」の基本的なことからご紹介していきましょう。
「納豆」の語源
なぜ「納豆」というか、ご存知ですか?
これには諸説あるとされています。
まずひとつめは、「昔はお坊さんがお寺の納所で納豆を仕込んでいたから」です。
「納所豆」から派生して「納豆」になった、というのです。
ふたつめは、昔は仕込まれた豆を桶や壺に入れて貯蔵されていたというところから、「納められた豆」が縮められて「納豆」になったというものです。
この他にも沢山「納豆」の語源についての言われがあるようです。
「納豆」はどうやって作られるのか
納豆というのは、「納豆菌」という菌によって作られているのです。
大豆に含まれているとある成分を納豆菌が栄養にし、どんどんと数を増やしていきます。
この際、納豆菌が充分に生育しなくてはならず、そのときの温度がとても重要になってきます。
大体30~45℃に保つようにしなければなりません。
その他にも、適度な湿度や十分な酸素も必要不可欠になります。
どのような種類のものがあるのか
納豆には様々な種類のものがあり、大きく分けると以下の3つに分類することが出来ます。
甘納豆は大豆を砂糖で煮詰めたお菓子です。
「納豆」の名が付いていますが、私たちが普段食べる納豆のような粘り気はありません。
糸引き納豆は、私たちがよく知っているごはんと一緒に食べるアレです。
寺納豆というのは、別名「塩辛納豆」と呼ばれており、甘納豆や糸引き納豆と比べると私達にはあまり馴染みのない納豆ではないかと思います。
大豆と小麦・麹菌を一緒にして塩水に漬けこんで熟成させて作ります。
ちなみに完成するまで、数カ月から1年程かかる非常に手間の掛かっている納豆なのです。
糸引き納豆とは違いほとんどネバネバ感は無く、塩味と旨味が合わさって独特な味わいがします。
糸引き納豆の種類
糸引き納豆に関しては多種多様で、スーパーマーケット等でもその数多くの種類の納豆が売り場に並べられています。
等
丸大豆納豆というのは、ごくごく一般的な普段私たちがよく食べている粒の残っている納豆のことを指します。
大粒・中粒・小粒の3種類に分けて売られています。
引き割り納豆というのは、粒を潰した状態の納豆のことです。
丸大豆納豆とはまた違った触感を楽しむことが出来ます。
また、粒が小さいので離乳食として食べさせる場合にはこの引き割り納豆が適しています。
変わり種の納豆では黒豆納豆というものがあります。
その名の通り、大豆の代わりに黒豆を使って作られた納豆のことです。
豆自体が違うので、味わいも大豆で作られている普通の納豆とはまた全然違います。
筆者は普通の納豆も好きでよく食べますが、個人的には黒豆納豆の方が好きです。
納豆を毎日とる効果・効能
納豆が身体にいい食べ物であるということはなんとなく分かっていらっしゃるかと思います。
では、具体的にはどのように「身体にいい」のでしょうか。
納豆にはこれだけの効果がある
納豆を食べることによって、私たちの身体には多様な効果を発揮してくれます。
等
ここに納豆の効果を9つまとめましたが、このほかにも言われている効果は色々とあるようです。
①血液サラサラ効果
納豆には「ナットウキナーゼ」という、タンパク質分解酵素が含まれています。
これは納豆のネバネバ部分に含まれているのですが、これが血液をサラサラにしてくれる効果を発揮しています。
また、血圧降下作用も持ち合わせているので、高血圧気味の方は納豆を食べるといいでしょう。
②老化防止効果
納豆の中に含まれている納豆菌には、腸内の善玉菌の働きを活気づけてくれる作用があります。
そのため、腸内をきれいにしてくれるので納豆菌による整腸効果と繊維質の働きでお通じ状態が活性化されて若々しい身体を保つことが出来るのです。
腸の中が健康状態であれば、消化吸収の作用もスムーズに行われるので老化防止の効果も発揮してくれるというわけです。
③夏バテ予防効果
夏バテを防止してくれる働きがあるので、これからの時期は積極的に納豆を食べるといいでしょう。
良質のたんばく質を多く含んでいることから、納豆というのはスタミナ強化に優れている食べ物なのです。
またビタミンB群豊富に含まれており、それが暑さからくる体力の低下を防いでくれます。
④整腸作用効果
人間の腸内には約100種類、100兆個の腸内細菌が住みついています。
これらの腸内細菌のなかには、健康によい働きをする有益菌と、悪い働きをする有害菌がいます。
健康な人には有益菌が多い状態で一定のバランスが保たれているのですが、食事や環境の変化によって有害菌が増えてしまいます。
そうすると下痢や便秘など、消化整腸作用の乱れに繋がってしまうのですが、納豆にはこれらの原因となる有害菌を抑え、便通を改善する働きもしてくれるのです。
⑤骨を丈夫にする効果
大豆はカルシウムが豊富な食材です。
また、納豆には消化のよいたんばく質がたっぷり含まれており、それがカルシウムの消化吸収を助けてくれる働きをしてくれるのです。
高齢者に多いとされている、骨そしょう症を防ぐためにも、カルシウムが豊富な納豆は積極的に摂取すべきでしょう。
⑥美白効果
納豆にはビタミンB群(B1,B2,B12)がたっぷり含まれています。
それらの効果により肌を美しく保ってくれる美肌効果があると言われているのです。
また、納豆にはビタミンEも多く含まれていて、これが末梢の血管まで血行を促進してくれ、健康的な肌にしてくれます。
さらにビタミンEには、女性ホルモンの分泌をスムーズにしてくれる働きがあり、美白・美容効果をあげてくれるのです。
⑦肩こりや疲労を取り除く効果
納豆に含まれている「サポニン」という成分には、血管を丈夫にして血行をよくしてくれる働きがあるとされています。
肩こりというのは、筋肉に毒された乳酸などが分解されて起こる一種の血行障害なので、納豆を食べることによって肩こりや疲労を取り除いてくれるとされているのです。
⑧悪酔いを防ぐ効果
納豆のネバネバというのは、「ムチン」という成分が働いてそのような状態になっています。
このムチンという成分が悪酔いを防いでくれるのです。
ムチンが薄く膜を張るようなかんじで胃壁をカバーしてくれます。
そうすることによって、ムチンがアルコール成分を吸収してくれるので胃が直接吸収することを防いでくれるのです。
そのアルコールはムチン自体の分解と一緒にやがて胃に吸収されていくのですが、胃が直接吸収するのと比べるとゆっくりと吸収されていくので悪酔いしないというわけです。
また、納豆には良質のたんぱく質・ビタミン類がたくさん含まれているので、肝機能を高めてくれるという効果もあるのです。
⑨頭が良くなるという効果
納豆には脳の細胞を活性化するために必要とされている、レシチンという成分が含まれています。
脳の細胞を活発に働かせることができれば、記憶力や思考力がUPするのです。
こういった作用というのは納豆に限られたことではなく、大豆にも同様の効能が認められています。
このレシチンが脳細胞を活性化するので、頭が良くなるという効果がみられるということになります。
「ナットウキナーゼ」の効果的な摂取の仕方
納豆に含まれている「ナットウキナーゼ」という成分には、効果的な摂取の仕方があるとされています。
血栓というのは深夜から早朝にかけて出来やすいものなので、夕食後や就寝前に摂取するのが理想的と言われています。
ただ、実生活で就寝前に納豆を食べるというのはなかなか難しいと思いますので、現実的に考えると夕食の後半で食べるというのがいいでしょう。
納豆を毎日食べると・・・
納豆にはこれだけの効果・効能があるということで、毎日食べ続けると健康的な身体を維持することができるのでは、と考えるのではないでしょうか。
では実際、納豆を毎日摂取するというのはどうなんでしょう?
「納豆ダイエット」とは?
最近、巷では「納豆ダイエット」なるものが流行っているようです。
これは、毎日1パックの納豆を食べ続けることで痩せるというダイエット法なのだそうです。
いつもの食事に納豆を加えるだけ、というものなので空腹感を我慢しなければならないという心配は無用です。
先にも述べたように、納豆に含まれている「ナットウキナーゼ」という成分が血液をサラサラにし、そのおかげで新陳代謝を高めることが出来ます。
それが痩せる身体を作り上げてくれるというのです。
また、納豆にはビタミンKという成分も含まれていて、これはカルシウムが骨に取り込まれやすくなる効果を持ち合わせています。
カルシウムには脂肪の吸収を阻害する働きがあると言われているので、ビタミンKを摂取することによって骨に十分なカルシウムが蓄えられ、太りにくい身体を作ることができるというのです。
納豆を毎日食べるのは良いこと?
ここまでで、納豆が身体に良い食べ物であるということをたくさんご紹介してきました。
しかし、ただ単にたくさん食べれば健康に良いと考えるのは危険です。
先に「納豆ダイエット」をご紹介しましたが、納豆自体はカロリーの低い食べ物なわけではないので食べ過ぎてしまうと栄養過多やカロリー摂取方になってしまう恐れがあります。
納豆ダイエットをご紹介したさいにも特筆しましたが、1日1パックを限度にした方がいいでしょう。
また、女性の場合は納豆の食べ過ぎによって女性ホルモンのバランスを崩してしまう危険性もあるとされています。
納豆(大豆)に含まれている大豆イソフラボンは、摂取しすぎることで乳がんのリスクが高まってしまうということが分かっています。
納豆に限った事ではありませんが、「身体に良い」とされている食べ物でも限度を超えて摂取しすぎると時には逆効果を招いてしまうこともあるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私たち日本人には身近な存在である納豆に、こんなにも身体に良い効果や効能を持ち合わせていたということには驚かれたのではないでしょうか。
独特の臭いや風味が苦手という方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、食べ方を工夫してみて是非食べていただきたいですね。
最後までお読みくださり、まことにありがとうございました!
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