- ゴキブリが食用になってる国があるってマジ?
- 食用ゴキブリの栄養や歴史は?
日本では、気持ち悪くて嫌われ者の害虫の代表選手「ゴキブリ」です。
しかしながら、海外では食用にしている国もあるというのは聞いたことがあるでしょうか?
ゴキブリが食用の国がある?栄養や食用ゴキブリの歴史まとめ
このコラムではゴキブリが食用の国や栄養や食用ゴキブリの歴史についてご紹介していきたいと思います。
ゴキブリが食用の国がある?
ゴキブリを食用にしてる国って世界のどこかにはあるのでしょうか?
東アフリカにマダガスカルという国があります。
マダガスカルはアフリカ南東部沖に浮かぶ巨大な島国です。
広さは日本の1.5倍もあり、世界で4番目に大きい島です。
このマダガスカルには、数千種類もの動物が生息しています。
マダガスカルには食用のゴキブリが!
このマダガスカルにはマダガスカルゴキブリという名前のゴキブリがいます。
このゴキブリはお笑い芸人のイモトアヤコさんがテレビで食べて見せたことで日本でも一躍有名になりました。
つまり、マダガスカルはゴキブリを食用としている国の一つであると言えます。
マダガスカルゴキブリとは?
マダガスカルゴキブリは体長が7センチもあります。
これだけ聞くと「うわ!そんな大きいゴキブリ気持ち悪い!」って思うかもしれません。
しかし、マダガスカルゴキブリは動きがとてものろく、羽根がないため飛ぶこともありません。
また、見た目も我々が知っているゴキブリのように全身、真っ黒や茶色だったりせずお腹の部分だけ茶色、頭の部分だけ黒色という感じなので「え?これってそもそもゴキブリの仲間なの?」と思ってしまうぐらいです。
また、草食性なので、日本のゴキブリのように家の中に住み着いたりすることもないそうです。
家に住みつかないというポイントは大きいですよね!家に住み着かなかったらそもそも害虫だと認識されませんからね。
世界にはマダガスカルゴキブリをペットとして飼っているところもあります。
特に欧米では古くからペットしてマダガスカルゴキブリを飼うことは珍しくないそうです。
日本人がゴキブリに抱いているイメージとはギャップが大きいですよね。
食用ゴキブリであるマダガスカルゴキブリの味は?
それではマダガスカルゴキブリってどんな味がするのでしょうか?
マダガスカルゴキブリはフルーツゴキブリとも呼ばれています。
これはフルーツの味がするというわけではなく、マダガスカルゴキブリがフルーツや雑草を餌にしている草食のゴキブリだからです。
それで食べてみた人の感想によると、味も香りも何もしないそうです。
ただ、脚や胸のあたりはエビを食べてるような触感がすると感じる方もいるそうです。
なので調理の仕方を工夫すればおいしく食べられるのかもしれません。また、独特の虫臭さがあるのだそうです。
このことから、結論としえ話のネタとして以外の目的で食べ見たいとは思えないですよね。
日本でマダガスカルゴキブリを見るには?
そんなマダガスカルゴキブリは何もわざわざマダガスカルまで行かなくても日本でも見ることができます。
日本の動物園や水族館でも見ることができるのです。
日本を代表する動物園といえば、東京にある上野動物園ですよね。
その上野動物園でもマダガスカルゴキブリを見ることができますよ。
上野動物園のマダガスカル館というところにいます。
そんなもの見たがる人がいるのかと思いますが、子供達には意外に大人気なんだそうです。
食用ゴキブリの栄養や歴史は?
過去には世界各地でゴキブリは食用とされていたことがあります。その中にはなんと我らが日本も含まれます。
他にも、中国、ベトナム、タイ、ナイジェリア、カメルーン、コンゴ、メキシコ、ブラジル、イギリスなどの一部地域などでゴキブリを食べる文化が存在していたようです。
これだけ世界中に食材として普及しているということはゴキブリは食べても問題ない事実を示していますよね。
日本でもイナゴやハチノコを食べているぐらいですから、そう考えれば、同じようにゴキブリを食べている国があても不思議ではないとも言えます。
ゴキブリは漢方薬にもなる
また、現在でも食用になっているほかに漢方薬の原料になっている例も存在しています。
しかし、甲虫類、バッタ類、ハチ類などに比べると食用とされることは少なく、消費量も少なめのようです。
ゴキブリは衛生害虫であり、不衛生な場所に生息していることから、さまざまな細菌やウイルスを身にまとっています。
しかしながら、ゴキブリ自体はその細菌やウイルスに侵されているのではなく、無害なのです。
基本的には火を通してから食べるのが一般的ですが、世界の地域によっては、生のまま、生きたままゴキブリを食べる国や地域も存在しています。
まるで果物でも食べるような感覚でぱくっと食べるそうです。
日本で食用ゴキブリはどのように食べられているの?
日本でも食べられているとご紹介しましたが、過去でもそして現在でも一部の愛好家によってゴキブリは食されているようです。
日本では唐揚げ、塩焼き、天ぷらといった食べ方が存在しているようです。
まるで肉や魚と同じような感じで食べられているんですね。
唐揚げ
翅と脚を取り除いてから、唐揚げにして食べるそうです。芝エビのような味がするそうです。
また、鶏の唐揚げと味も大して変わらないと感じる方もいるそうです。
塩焼き
ゴキブリの頭を引っ張って、内臓を抜き取り、代わりに中に塩を詰めます。さらには翅をむしり取ってから、焼くそうです。
このように食べるとイナゴのようにサクサクとした食感がするそうです。
天ぷら
まずゴキブリを生きた状態で茹でます。
次にハサミなどで脚を取り除き、わき腹を切断して腹側の殻を外して衣をつけてあげます。
この食べ方だとゴキブリの腹の部分はカニ味噌のような上品な味わいがするそうです。
魚をさばくみたいな細かい作業を必要なんですね。
戦時中の食糧難の時代などであれば、確かにこういうものを食べていたのかなという想像もわいてきますね。
食用ゴキブリって栄養あるの?
食べられるのはわかりましたが、食用ゴキブリって栄養あるんでしょうか?
実は調べてみると、食用ゴキブリとして育てられたゴキブリは栄養価が高いそうです。
カロリー、タンパク質、脂肪分が豊富だそうです。
ただ、これは食用ゴキブリとして育てられたゴキブリだから言えることです。
我々が目にするようなゴキブリは不衛生な環境に育っていますので、ゴキブリの身体にはウイルスや細菌がたっぷりついています。
さらに、家に住み着いているゴキブリであれば、ゴキブリ自身が雑菌だらけの生ごみや殺虫剤などを食べていたりもしますので、そんなゴキブリを食べて身体にいいわけはありませんよね。
食用ゴキブリではないゴキブリを食べたら?
食用に適正なエサを与えられて衛生的に育てられたゴキブリであれば、食べても問題はありません。
しかし、そうでない不衛生なゴキブリを食べてしまったらどうなるでしょうか?
食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
ゴキブリに潜んでいる可能性のある細菌、ウイルスには以下のようなものがあります。
- サルモネラ菌
- 赤痢菌
- チフス菌
- 大腸菌
- 小児麻痺病原体
また、生きているゴキブリは別の注意も必要です。
ゴキブリは人を噛むことがあります。
追い詰められたら最後の手段で抵抗して噛んでみるというわけではなく、何かこれおいしそうだなと思ったら人間の肌でもがぶりと噛みつくことがあります。
その噛まれた影響で、場合によってはスズメバチに刺されたときのようにアナフィラキシーショックを起こしてしまう場合もあります。
これは最悪命を落とすこともありますので非常に危険です。
少なくとも日本では、人間の食用にそのままできるようなゴキブリは販売されていません。
蛇などの爬虫類用のゴキブリは販売されてはいますが、それらはあくまではペットのエサ用のゴキブリであって、上記で紹介したような細菌、ウイルスが含まれていることは十分に考えられます。
どうしても食べてみたいならば、加熱調理するなどの処理が絶対に必要であり、なおかつ完全に自己責任で行うようにしてくださいね。
イギリスでは食用ゴキブリがジャムとして食べられていた
ヨーロッパでもゴキブリを食用としていた国が存在していました。
イギリスです。イギリスでも18世紀頃にはゴキブリが食用とされていたそうです。
イギリスのロンドンではなんとゴキブリをジャムにしてパンに塗ったりして食べていたんだそうです。
イギリス流・ゴキブリジャムの作り方
作り方としてはまず、ゴキブリを酢に付け込んで煮込みんだ後、日干しにします。
その後に、頭とはらわたを抜き取り、バター、胡麻、塩で煮込んでペースト状にするそうです。
ペースト状にされてしまったら元がゴキブリだとは言われなければ気づかないですよね 笑
また、イギリスでは船乗りもゴキブリを食用にしていたのだそうです。
食料を長期間保存する技術がまだ存在せず、食べ物を確保が難しい船の上でも、生命力が高く、栄養価も高いゴキブリは食用として重宝されていたのだそうです。
ただ、これはあくまで18世紀頃のお話ですので、現代のイギリスではゴキブリを食べる習慣は全くありません。
東アジア・東南アジアでは火を通して食用ゴキブリを食べる
日本やイギリス流だと食べられない部分を取り除く作業をしていますが、そのまま丸ごと食べている例も存在していました。
東アジア、東南アジアでは、生のゴキブリをそのまま油で揚げて食べたり、フライパンなどで直接炒めたりして食べているそうです。
この方法で食べても、エビを食べているような食感と味がするのだそうです。
日本のお隣の中国ではゴキブリを繁殖させる工場が存在する!
日本のお隣、中国の四川省では何と大量のゴキブリを人工知能を利用して繁殖させている工場があります。
その数も桁違いで、なんと年間60億匹以上のゴキブリをせっせと生産しているのだそうです。
中国やアジアの一部ではゴキブリは漢方薬の材料として使われているのだそうです。
この工場でも、このゴキブリを使って、ゴキブリ健康ドリンクなるものを製造し、それで巨万の富を得ているそうです。
工場の中は蒸し暑く、年中ガサコソというゴキブリの動く音が響き渡っているそうです。
想像すると阿鼻叫喚の地獄絵図を思い描いてしまいますが 笑
確かに漢方薬といえば、ゴキブリ以外にも意外なものが含まれています。
例えばみかんの皮です。
我々はみかんを食べるときはみかんの外側の皮って向いたら生ごみとして捨ててしまいますよね。
でもそのみかんの皮って漢方薬の材料によく使われています。
みかんとして食べるときは捨てているものに対して、漢方薬として購入するときにはお金を払っているということになってしまいますね。
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
私自身もカエルは食べたことがありますが、流石に食用ゴキブリは食べたことがありません。
ここまで調べておきながらなんですが、やはり私は食用ゴキブリは食べてみたいとは思いませんでした 笑
将来、食糧難などの問題が起きると、食用ゴキブリの文化が日本にもやってくるかもしれません。
それが人類のためといえ個人的にはそんな未来は全力で避けたいと願っています。
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