- カミキリ虫はエサに何食べる?
- 幼虫を飼育するコツや寿命は?
小学生ぐらいの男の子は夏休みにクワガタ、カブトムシを捕まえるのが好きですよね!
そんなクワガタ、カブトムシには叶いませんが、それにつぐ人気の昆虫としてカミキリ虫がいます。

カミキリ虫の飼育の仕方はご存知ですか?
今回は、カミキリ虫が何をエサに食べるのか、飼育の方法や寿命について調べてみました。
カミキリ虫はエサに何食べる?
カミキリ虫はどんなものを餌として食べるのでしょうか?

カミキリ虫の種類によって異なってきます。
ゴマダラカミキリ虫やシロスギはブナやクリの生の木を食べます。
日本にしかいないと言われるルリボシカミキリは樹液を吸ったり、果物を食べます。
また全部というわけではないのですが、キャベツ、レタスといった野菜を食べる場合もあるようです。
カミキリ虫の幼虫を飼育するコツや寿命は?
カミキリ虫の幼虫を飼育するコツ

カミキリ虫の幼虫ってどうやって飼育したらよいのでしょうか?
やはりクワガタ、カブトムシのような人気の昆虫に比べると飼育されるのも一般的ではないので飼育の仕方もあまり知られていないようです。
- 「テッポウムシ」とも呼ばれる
- カミキリ虫の幼虫は木の中で育ち、成虫になるとその木に穴を空けて外に飛び出す
この時に、木に鉄砲を撃った後のような穴があくことからこの「テッポウムシ」という名前がつけられたそうです。
一般には木の幹などに入り込んで、植物の内部を食べます。
全部ではありませんが、このように植物をダメにしてしまうのでカミキリ虫の幼虫は害虫として知られています。
成虫のカミキリ虫はその見た目から子供に人気がありますが、幼虫は農家やガーデニングをしている人たちの嫌われ者だったのです。
カミキリ虫の幼虫と他の幼虫の見分け方
カミキリ虫の幼虫を飼育するために自然から捕まえてこようと思った場合、問題になるのが他にカミキリ虫の幼虫に似た幼虫がたくさんいることです。
カブトムシ、クワガタ、コガネムシなどの幼虫はカミキリ虫の幼虫とよく似ていて一目みたぐらいでは見分けがつかないでしょう。
どうやってカミキリ虫の幼虫を他の幼虫と見分けたらよいのかポイントをご紹介しましょう。
幼虫の住んでいる場所で見分ける
一つ、見分ける上で大きなポイントになるのは、幼虫がいる場所です。
クワガタの幼虫もカミキリ虫の幼虫と同様に木の中に生息しているのですが、クワガタの場合は、枯れて朽ちている木の中に住んでいるのです。
元気に生きている木を好んでその中に住んでいる
ただ、カミキリ虫の種類によってはクワガタと同じく枯れて朽ちた木に住んでいるカミキリ虫もいるようです。
コガネムシの幼虫も生きている木に住んでいるのですが、植物の根っこを食べますので、野菜や花などの植物の根っこにいます。
また、カブトムシの幼虫に至ってはそもそも木には住んでおらず、腐った植物質の土の中にいます。
これらの住処の違いを理解していれば、どれがカミキリムシか絞るのに役に立つでしょう。
幼虫の大きさや見た目の違いで見分ける
また、幼虫の大きさも見分ける上でのヒントになります。
10センチぐらい大きさであれば、それはこの中でカブトムシでしかありえません。
- 5センチぐらい
- 人間の小指ぐらいの大きさ
カブトムシの幼虫を生まれたての小さいときに間違えてつかまえてしまったら、はじめは見分けがつかないかもしれません。
ただ、それでもその後急激に成長して大きくなっていくところを観察していれば、カブトムシの幼虫であることはすぐに見分けがつくでしょう。
ただ、カブトムシの幼虫だとわかったら大抵子供は喜ぶと思いますけど 笑

他にも指で幼虫を押してみた時の反応でも見分けられます。
カブトムシの幼虫は指で押してみると丸まるのに対して、カミキリムシの幼虫は押しても、丸まったりせずまっすぐのままです。
また足らしきものもカミキリムシの幼虫には存在しません。
また、カミキリムシの幼虫は細長く芋虫のような見た目です。
カミキリムシの幼虫を飼育する場合の餌は?
カミキリムシの幼虫を育てる場合にはどのように餌をあげたらよいでしょうか?
カミキリ虫の幼虫は木ならなんでもエサになるというわけではありません。
カミキリ虫の幼虫も種類によって食べる木の種類は変わってきます。
それは、幼虫を捕まえてきて育てる場合には、もともとカミキリ虫の幼虫がいた場所の木やおかくずを餌として飼育かごにいれてあげるとよいようです。
この木やおがぐずには適度に水分を持たせてあげましょう。
このように水分を含ませた木やおがぐずを餌として与えてあげれば、幼虫はみるみるうちにすくすくと成長していきます。
カミキリ虫の幼虫を飼育する場合の飼育かごは?
カミキリ虫を幼虫から育てる場合はどのような飼育かごが適しているでしょうか?
カミキリ虫の成虫は飼育かごの壁面にまで糞をするので、飼育かごを大きいものにするとその糞の掃除が大変になってしまうのです。
またカミキリ虫は力が強い種類もいますので、逃げ出してしまわないように飼育かごの蓋は丈夫なものを選ぶようにしましょう。
糞のせいで、飼育かごはすぐに汚れてしまいますので頻繁に掃除が必要です。

掃除の際には、カミキリムシに噛まれないように注意しましょう。
この後、説明するようにカミキリ虫はおそろしく噛む力が強いのです。
カミキリ虫の顎の力に注意
成虫のカミキリ虫は害虫ではありませんが、注意しなければならない点があります。

その顎の力の強さです。
生の木を食べており、木をかじってそこに産卵するぐらいですから顎の力がとても強いのです。
サイズの大きいカミキリムシに噛まれてしまうと出血してしまうこともあるぐらいです。
ちなみに「カミキリムシ」という名前だから「紙」を切るのか?と思われるかもしれませんが、このカミは「紙」ではなく「髪」なのです。
引っ張ってもなかなか切れない髪を切ってしまうことからこの名前がつけられたのだそうです。
カミキリ虫の寿命は?

カミキリ虫の寿命はどれぐらいなのでしょうか?
- 平均寿命は羽化してから2か月ぐらい
ただ、環境が良ければ4か月ぐらい生きることもあるそうです。
ちなみにカブト虫も大体それぐらいですね。
6~8月ぐらいがカミキリ虫が活動するピークの時期です。
暖かい地域に住んでいる場合は4月ぐらいから活動していることもあります。
また、カミキリ虫は冬を越すことなくその前に必ず死んでしまいます。
カミキリ虫の幼虫は実はおいしい!
植物をダメにする害虫である、カミキリ虫はペットとして飼うという選択肢もありますが、実は食べるという選択肢もあります。

えっ、害虫なのに食べるの??
と思われる方の方が多いでしょうね。
まあ、ゴキブリやカメムシのような害虫ですらも、食べられますし、食べる人もいるぐらいですからカミキリムシを食べる人がいても何の不思議もないですよね。
ゴキブリはお笑い芸人のイモトアヤコさんがテレビ番組で美味しい!と絶賛したことでも話題になりましたね!
ただ、「こういうものって最初にこんなもの食べてみようと思ったのは誰なんだろう!」っと思ってしまいますが。 笑
食べたことない人としてはこういうイメージを持ってしまうのはさておき、実はカミキリムシの幼虫って食べてみた人の意見を色々聞いてみるとかなり美味しいらしいのです!
昆虫食べる愛好家の中でカミキリムシの幼虫の評判は高く、カミキリ虫の幼虫は「虫界のトロ」と呼ばれるぐらいに美味なのだそうです。
「食べられる虫ハンドブック」という本があるのですが、この本の作者の昆虫料理研究家の内田昭一さんは、「うまい昆虫ベスト10」で一位にしているぐらいです。
実際、どのようにしてカミキリ虫の幼虫を食べるのかも調べてみました。
カミキリ虫の幼虫の食べ方
内臓を取り出すとかそんな難しいことをしなくても簡単に食べられるようです。
美味しい食べ方はバター炒めで醤油をつけて食べるのだそうです。

調理の仕方もとても簡単です。
フライパンにバターを引いてそこでさっとカミキリ虫の幼虫を炒め、そして炒めたらそこに醤油をちょっとだけかけるだけ。
その味は目をつぶって食べたらトロと変わらないようなまろやかだそうです。
食べる目的でカミキリ虫の幼虫を育ててみるのもいいかもしれませんね?!
確かに、カミキリ虫の幼虫は木を餌として食べているだけなのですから、人間の身体に悪そうな毒などもないのでしょう。
ただし、殺虫剤や除草剤などを土や植物に撒いていたとしたら、それを浴びているカミキリムシの幼虫をすぐ食べるのはやめた方が良いでしょうね。
それらの殺虫剤の除草剤の毒を食べてしまうことになりますから。
カミキリ虫の成虫も食べられる?

カミキリ虫の幼虫が成長した成虫も食べられるのでしょうか?
ていうか実際食べたことがある人いるんでしょうか?
これについても併せて調べてみましたら、やっぱりカミキリ虫の成虫も食べてる方存在してました。
ただ、カミキリ虫の幼虫のように頭から丸ごと食べられるわけではないようです。
あのカミキリ虫の身体の外側は鎧のように固く、とても食べられたものではありません。
ですから、成虫の場合は食べるといっても、外側を外して中身である内臓だけを食べるのだそうです。
- まずは外側の羽根のような部分を取り外します。
- その後、さらにその内側にも羽根のような部分があるのでそれを取り外します。
- そうするとカミキリ虫の背中の部分が丸裸の状態になります。
- そこから背中を切り開き、やっと食べる部分にありつけます。
ただし、そこまで苦労しても食べられる部分はほんの少ししかないそうです。
もともとカミキリ虫はやせた身体をしていますから。
そして食べるとどんな味がするのかというと、魚の味がするのだそうです。

味は魚の中でも、「アジの開き」として食べているような味がするのだそうです。
なんかこの話だけ聞くとカミキリ虫ってどうせ食べるならば、幼虫を食べたいですよね。フライパンで炒めるだけで、頭から丸ごと頭から食べられる上にトロの味ですから。
そのカミキリ虫が成虫になってしまうと、食べられる部分が内臓だけになってしまう上に同じ魚は魚でもトロからアジになってしまうのですね。
アジの味がするのは本当かもしれませんので、一回ぐらいはものの試しに食べてみてもいいかもしれませんが、結局味がアジだったら、二回以降食べるぐらいなら普通にスーパーでアジの開き買ってきて食べた方がよくないですか?

って思ってしまったのは私だけでしょうか?
まとめ
ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?
カミキリムシの寿命は、孵化してから平均的に2ヶ月程度で長くても4ヶ月という期間でした。
しかも、カミキリムシ幼虫、成虫は食べられるということも分かりました。

カミキリ虫を幼虫から育てて飼ってみるのもなかなか面白そうですよね。
ただ、カミキリ虫の幼虫は植物をダメにしまう幼虫なので、農家やガーデニングをやっている方に「カミキリ虫の幼虫を飼ってるよ」
と言ったら嫌な顔をされててしまうかもしれません 笑
カマキリについて!
昆虫・幼虫を飼育するコツ